英王子の洗礼式 伝統にとらわれず10月24日 5時37分
イギリスのウィリアム王子と妻のキャサリンさんの第1子として誕生したジョージ王子のキリスト教の洗礼式が行われ、ウィリアム王子夫妻の親友も立会人を務めるなど、王室の伝統にとらわれ過ぎない夫妻のスタイルが表れた形となりました。
ことし7月に誕生したジョージ王子のキリスト教の洗礼式は23日、ロンドンのセントジェームズ宮殿にある礼拝堂で行われ、エリザベス女王やチャールズ皇太子ら親族や、ウィリアム王子夫妻と親しい人たち20人余りが参列しました。
イギリス王室伝統の衣装を身に着けたジョージ王子は、ウィリアム王子に抱えられて礼拝堂に入り、イギリス国教会の最高位の聖職者、カンタベリー大主教から洗礼を受けました。
イギリス王室では、将来の国王や女王になる第1子の洗礼式はバッキンガム宮殿で行われるのが通例ですが、今回はウィリアム王子の母、ダイアナ元皇太子妃が交通事故で亡くなったあと、葬儀の前まで遺体が安置されていた礼拝堂で行われました。
また、洗礼の証人となる立会人は、これまでは王室の関係者だけが務めてきましたが、今回は王子夫妻の希望で、夫妻の学生時代の親友や幼なじみらも加わり、イギリス王室の伝統を重んじつつも、それにとらわれ過ぎない夫妻のスタイルが表れた形となりました。
イギリス王室の洗礼式とは
洗礼式は、キリスト教徒になるために教会が執り行う儀式です。
イギリス王室では、将来の国王や女王になる第1子の洗礼式は、伝統的に国王や女王のロンドンの公邸であるバッキンガム宮殿で行われ、チャールズ皇太子やウィリアム王子もバッキンガム宮殿で洗礼を受けています。
洗礼式はイギリス王室の関係者が大勢出席して行われる一大イベントで、洗礼の証人となる立会人もこれまでは王室の関係者だけが務めてきました。
洗礼式で身に着ける衣装は、1841年にビクトリア女王の長女のために作られたガウンが何代にもわたって使われ、エリザベス女王も洗礼式でこのガウンを身に着けました。
その後、このガウンを保存するために2008年に同じデザインのガウンが新たに作られ、それ以降はこの新たなガウンが使われています。
また、洗礼には、イエス・キリストが洗礼を受けたヨルダン川からくみ取った水を使うのがイギリス王室の伝統となっています。
|
[関連ニュース] 自動検索 |
|
[関連リンク] |
|