韓国海軍が保有する韓国製の機雷「潜竜(K721)」の爆発の成功率が、海軍の行った性能試験でわずか16.6%にとどまっていたことが22日まで分かった。この数値は要するに5回爆発させても実際に爆発するのは1回以下という意味だが、このような武器を配備しているようでは、有事の際に韓国軍は一体どんな状況に陥るのだろうか。また昨年12月9日には西海(黄海)で作戦中だった主力駆逐艦「乙支文徳」で、非常用を含む全ての発電機が停止し、5時間にわたり全くの無防備状態になるという考えられないトラブルも発生した。その後の調査の結果、この駆逐艦に12個ある通信機のバッテリーも9個が不良品だったため、トラブルの発生をただちに第2艦隊司令部に知らせることさえできなかったという。
これら一連の事故やトラブルの結果、韓国軍が保有する兵器やその運用能力に対する国民の信頼は完全に地に落ち、今や危険なレベルにあると言っても過言ではないだろう。韓国軍が誇る強襲揚陸艦「独島」も今年9月10日に発電機で火災が発生し、西海上で完全に停止してしまった。4基ある発電機のうち2基は今年4月に乗組員のミスで故障したままの状態だったが、10日に発生した火災で1基が完全に焼失し、残る1基も消火作業中に海水が入り込んで故障した。海軍が1000億ウォン(現在のレートで約92億円)という巨額の開発費を投じて実戦配備した魚雷「紅サメ」は、実弾を使った発射実験での命中率がわずか40%にとどまり、合格基準とされる75%に遠く及ばなかったことも最近になって分かった。
2010年11月23日に北朝鮮は突如延坪島を砲撃してきたが、当時この緊迫した状況で海兵隊のK9自走砲と敵の砲台の位置を把握する対砲兵レーダーの多くが故障していたため、想定されていた機能を発揮できず、まともな反撃ができなかった。空軍でも通常では考えられないような簡単な整備ミスが昨年と今年立て続けに発生し、高等訓練機「T50」と「F5」が墜落する事故が発生した。T50は韓国が海外への輸出を目指す戦略機種でもあるため、これはまさにあってはならない事故だった。
極限の状況で使用される兵器が「故障率ゼロ」であることはあり得ない。しかし韓国国内で開発された兵器の信頼性は、一連の事故やミスの影響もあって主要先進国に比べてあまりに低い。何よりも十分な性能試験を重ねて信頼性を高め、その上で実戦配備するという基本が守られていない。米国は一つのミサイルを実戦配備するまで数百回の試験発射を行うが、韓国では通常10回も行われていないという。
一連の問題は予算が不十分であることが原因だが、韓国の国力では予算不足というのは常に付いて回る宿命だ。そのためこの問題を克服するには1回の試験での集中度を高めると同時に、最終承認を下す国防技術品質院はこれまで以上に厳格な姿勢で臨まねばならないだろう。兵器を運用する人材の教育も不十分だ。指揮官たちは一連の事態で国民が大きく失望している現実に対し、もっと深刻な危機感を持たねばならない。