アメリカ女子アメフトのリーグ「Women’s Football Alliance(WFA)」のプレーオフが現地15日より始まる。日本人の鈴木弘子選手所属のパシフィック・ウォリアーズと小倉典子選手所属のサクラメント・サイレンスは15日午後6時、サイレンスのホームフィールド、リオ・リンダ高校フットボール・フィールドで対戦する。

鈴木選手が所属するウォリアーズは、レギュラーシーズン4勝4敗。NFC第13地区の地区優勝は逃したが、ワイルドカードでプレーオフへ進出。7勝1敗で地区優勝を果たしたのは、昨季のWFA覇者で鈴木選手の古巣サンディエゴ・サージだった。

小倉選手が所属するサイレンスは、レギュラーシーズン5勝3敗。こちらもNFC第12地区の地区優勝は逃したが、ワイルドカードでプレーオフ進出決定。今季の5勝のうち、2試合は不戦勝によるものだ。

ウォリアーズとサイレンスは今季、レギュラーシーズンでは対戦しておらず、両選手の対戦は今季初めて。共通の対戦相手は、サンディエゴ・サージとセントラルキャル・ウォーエンジェルスの2チーム。サージは前述の通り、ウォリアーズが所属するNFC第13地区の地区優勝チーム、ウォーエンジェルスはサイレンスが所属するNFC第12地区の地区優勝チームだ。

ウォリアーズはサージとウォーエンジェルスと今季それぞれ2回ずつ対戦し、4試合とも黒星を喫した。言い換えれば、今季負けたのはこの2チームと対戦時のみだ。サイレンスはウォーエンジェルスに2敗、サージにはホームで1勝している。

残念なことに、レギュラーシーズン最終戦で鈴木選手は右手薬指を骨折、靭帯も損傷で、スナップを担当するセンターとしての出場が危ぶまれている。スナップが無理な場合はガードがタックルで出場する見込みだ。小倉選手もハムストリングの肉離れで出場が微妙なところだ。

バスでの長距離移動が多い女子アメフトの場合、ホームでの試合開催は観客の声援に加え、移動による疲労がない点でも有利となる。果たして、鈴木選手が2年連続の全米優勝に向け駒を進めるか?それとも、昨季別のリーグ「Independent Women’s Football League(IWFL)」の優勝戦で敗れた小倉選手が初優勝を目指すか?注目の試合となる。

15日の試合に勝ったチームは22日の第2ラウンドへ進出。その後、IFAFの世界選手権開催のため、一旦WFAのプレーオフは中断され、7月13日のカンファレンス準決勝、20日のカンファレンス優勝戦を経て、8月3日リーグ優勝戦が行われる。今年のリーグ優勝戦はサンディエゴのバルボア・スタジアムにて開催。トーナメント表はこちらで

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