大阪市議会で戦後初の不信任決議を受けた美延映夫(みのべてるお)議長(大阪維新の会所属)は22日、辞職を求める公明、自民、民主系の3会派幹部と面会し、開会中の議会が閉会する12月に議長を辞職する意向を伝えた。3会派幹部が明らかにした。

 3会派は対応を協議するが、美延氏が「会期中の議事進行はしたい」との考えを示していることから、「不信任決議を受けた議長のもとでは審議に応じられない」と反発している。

 3会派は、美延氏が自身の政治資金パーティーの会場で市立高校の吹奏楽部に演奏をさせていたことを問題視し、先月26日に不信任決議を可決した。

 決議に法的拘束力はなく、維新市議団は、維新代表の橋下徹大阪市長、幹事長の松井一郎大阪府知事を交えて協議し、「辞める必要はない」との方針を確認。美延氏は今月8日、いったん続投の意向を示した。だが、3会派は辞職を求める姿勢を変えず、美延氏は10日の本会議を欠席し、23日の本会議までに進退の結論を出す考えを示していた。

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