2013年10月23日12時53分
東京電力は23日、福島第一原発で汚染水をためているタンク群を囲う堰(せき)内の雨水を、堰内で直接分析して排出したと発表した。いったんタンクにためて放射性物質を測るという、事前に東電が示していた手順とは違うやり方だった。水の分析では暫定基準を下回っていたという。東電は16、20日も想定以上に雨が降り、手順を守れなかった。
東電によると、排出したのは2区画。堰の弁を開け、たまった水を周囲の土壌などに流した。高さ約30センチの堰で水位が約28センチだったという。東電は手順を守らなかった理由について「現地で降雨があり堰内の水が増えていた。あふれないよう対処するためには仕方なかった」としている。
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