南部曲屋育成厩舎、修復終え一般公開へ(2013/10/23 14:53)
修復作業が終了した南部曲屋育成厩舎。記念セレモニーでは関係者が名所の新たな門出を祝った
 七戸町立野頭の旧盛田牧場内にある国指定登録有形文化財「南部曲屋育成厩舎(きゅうしゃ)」の修復工事が終了し、22日、現地で記念セレモニーが行われた。関係者が古くから馬産地として知られる同町の名所の新たな門出を祝った。(太田一世)
 
 盛田牧場は昭和初期から中期にかけ、天皇賞や日本ダービーなどを制した数多くの名馬を輩出した。1912年建築の同厩舎は、現存する軽種馬育成厩舎としては国内最古で、木造2階建てのかやぶきで面積は330平方メートル。
 2006年に同牧場の譲渡を受けた同町の金子ファームが管理していたが、建物の状態が悪かったため修復を決定。同社の金子春雄社長が理事長を務めるNPO法人「空・山・川・海・大地を愛する会」が、むつ小川原地域産業振興財団の補助金や寄付金などを活用し、3年ほど前から作業を続けてきた。
 この日のセレモニーには、金子理事長をはじめ、工事業者や来賓ら約80人が出席。神事の後、金子理事長は「歴史的価値のある建物の修復事業に取り組めたことは感慨無量だ」とあいさつ。小又勉町長は「町の新たな観光資源。全国に発信し、多くの人に来ていただきたい」と述べた。
 同厩舎は今後、馬を飼育しながら、馬具や資料なども展示し、無料で一般公開する。
【写真説明】
修復作業が終了した南部曲屋育成厩舎。記念セレモニーでは関係者が名所の新たな門出を祝った

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