Updated: Tokyo  2013/10/24 03:38  |  New York  2013/10/23 14:38  |  London  2013/10/23 19:38
 

豪州:7~9月インフレ率、市場予想上回る-利下げ観測後退

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  10月23日(ブルームバーグ):オーストラリアの7-9月(第3四半期)の消費者物価指数(CPI )はエコノミスト予想を上回る伸びとなった。これを受け、2年にわたって金融緩和を続けてきた豪準備銀行(中央銀行)が年内の追加利下げを見送るとの観測がさらに強まり、豪ドル相場は上昇している。

豪統計局の23日の発表によると、コアインフレを示すトリム平均は前期比0.7%上昇。エコノミスト25人の予想中央値では0.6%上昇が見込まれていた。全体のCPIは前期比1.2%上昇。市場予想は0.8%上昇だった。 

豪中銀は2011年11月以来、8回にわたって計2.25ポイントの利下げを実施し、今年8月には政策金利を過去最低の2.5%に設定した。年間インフレ率は目標の2-3%の範囲に収まっており、スティーブンス総裁は鉱業投資ブームがピークを迎える中で建設など労働集約型産業のてこ入れを目指してきた。

セントジョージ銀行のチーフエコノミスト、ベサ・ディーダ氏(シドニー在勤)は同統計について、「依然としてインフレが抑制されていることを示す内容だが、恐らく市場で考えられているほど問題なしというわけではない」と指摘。「豪中銀にとって利下げのハードルが若干高くなっている。中銀が追加利下げを行わず、金利据え置きをより長期にわたり続けるとわれわれは予想している」と述べた。

ブルームバーグが集計した金利スワップ取引のデータによれば、投資家は豪中銀が年末まで金利を据え置く確率を85%とみている。前日時点では77%だった。

原題:Australia Inflation Exceeds Estimates as RBA Rate-Cut BetsPared(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:シドニー Michael Heath mheath1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Stephanie Phang sphang@bloomberg.net

更新日時: 2013/10/23 11:50 JST

 
 
 
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