【北京=島田学】中国の習近平政権が活発な近隣外交を見せている。22日からはロシア、インド、モンゴル3カ国の首相が異例の同時訪中。いずれも中国と陸で国境を接する国ばかりだ。これら周辺国との摩擦を防ぐことで、東シナ海や南シナ海への進出など習国家主席が掲げる「海洋強国の建設」への布石にしようとしている。
習主席は就任後初の外遊先にロシアを、李克強首相はインドをそれぞれ選んだ。東南アジアや中央アジアでも陸続きの周辺国を主な対象に、経済協力をテコにした関係強化を進めている。
中国政府は国家海洋局など海洋関連組織を改組・再編した「中国海警局」に、監視船新造などの予算を集中投下している。中国軍内でも、離島奪還を想定した海空両軍の合同演習が増えているという。日本とは経済関係改善を目指す動きも出てきたものの、沖縄県尖閣諸島を巡る対立では引かない構えだ。
海洋に圧力を集中させるためにも、中国は背後に当たる陸で国境を接する国と関係を改善、「陸の備えを固める」(中国外務省筋)ことを当面重視すると中国はみられる。もっとも陸側の各国にも警戒感があり、中国が演出するような全面的な融和には届かない可能性が大きい。
習近平、中国、李克強、陸続き外交
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