米ブロードコム：10－12月売上高見通しが市場予想下回る

　　10月22日（ブルームバーグ）：米半導体メーカーのブロードコム の10－12月（第４四半期）売上高見通しは、アナリスト予想を下回った。同社は携帯電話機向け半導体の需要鈍化を受けて、経費圧縮のため最大1150人を削減することを明らかにした。

22日の発表資料によると、10－12月期の売上高は約19億8000万ドル（約1900億円）プラスマイナス３％の範囲となる見通し。ブルームバーグが集計したアナリストの予想平均は21億3000万ドルだった。

ブロードコムはアップルのスマートフォン（多機能携帯電話）「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）」やタブレット端末「ｉＰａｄ（アイパッド）」などの機器に使われる近距離無線接続用チップの市場で圧倒的なシェアを握るが、新たな無線通信機能の導入が思うように進まず、スマホ関連の受注拡大の妨げとなっている。

経費圧縮のための人員削減の対象には、ルネサスエレクトロニクスの事業部門買収に伴い獲得した人員も含まれる。

ブロードコムの株価 は決算発表を受けた時間外取引で一時6.7％安の25.32ドルを付けた。通常取引終値は前日比0.7％安の27.14ドル。

７－９月（第３四半期）の純利益 は３億1600万ドル（１株当たり55セント）と、前年同期の２億2000万ドル（同38セント）から44％増えた。売上高はほぼ横ばいの21億5000万ドル。一部項目を除く１株利益は76セントと、アナリスト予想平均の68セントを上回った。売上高のアナリスト予想は21億3000万ドルだった。

原題：Broadcom Sales Forecast Trails Estimates Amid PhoneSlowdown（抜粋）

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