米国ではただの女の子
06年のトリノ五輪で15位に終わった後、私は心底疲れていました。日本にいると「安藤美姫だ」って相手に変に意識され、身構えられてしまう。そんな環境で緊張が続き、精神的に参っていたんだと思います。
でも、米国ではリンクに行くと「あっ、ミキ・アンドウがいる」という雰囲気になったけれど、「ハーイ、ミキ。あなたはすごいスケーターね。頑張って」と普通に話しかけてくれました。世界選手権や五輪に出ていることをリスペクトしてくれるけれど、それを特別視せず、個性の1つとして受け止めてくれるんです。
リンクも全く違う
リンク状況も、日本と全く違います。必ず2面以上あって、トップ選手と一般選手が一緒に滑ることはまずありません。本当に練習に集中できます。
ちょっと驚くかもしれませんが、米国のリンクには更衣室がないんです。トイレか、必ず併設されている飲食スペースで着替えます。男女関係なく、大きい子も、小さい子も一緒。みんな平等という感じが、うれしかったですね。
はっきり意思伝えたつもりでも…
しかし、私は日本人。米国人には分かりにくい存在だったようです。だんだん英語に慣れてきても、「感情表現がない。あなたは何を考えているか分からない」と言われました。
自分でははっきり意思を伝えたつもりでも、ぜんぜん足りなかったみたいです。向こうは「嫌なものは嫌、好きなものは好き」とはっきりしている。そうした環境で生活していくうちに、私も変わりました。
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