すべて人間の気息はハムの音を立てて出てゆき、サハの音を立てて入ってくる。昼夜を通じて21600回の呼吸がある。生き物はいつもアジャパーという名のガーヤトリー讃歌を唱えている。
ゲーランダ・サンヒター プラーナーヤマ 5ー84
*ハムとサハ:2つを合わせたハンサは白鳥のことで、梵または最高神の異名。また二字を逆につないだ「ソーハム」は「我はかのもの(宇宙の最高原理)」という意味で、インドで最も重要な言葉になります。
*アジャパー:ジャパ(マントラを唱えること)に打ち消しの意の「ア」がついて、唱えないマントラということで、生物は呼吸をしている限り、無意識にマントラを唱えていることになります。
*ガーヤトリー調:インドの詩の音律のひとつで8音×3行(計24音綴)の形からなります。