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常磐道 放射線対策しながら工事再開10月18日 18時0分
首都圏と宮城県を結ぶ予定の常磐自動車道は、原発事故のため、福島県内の区間で建設工事が中断していましたが、今月、およそ2年半ぶりに再開されました。
しかし放射線量が高く、マスクを着用し、作業時間を制限しながらの工事となっています。
埼玉県の三郷ジャンクションと宮城県の亘理インターチェンジを結ぶ予定の常磐自動車道は、福島県の沿岸部を通る常磐富岡と浪江の2つのインターチェンジの間のおよそ14キロの区間が、原発事故のため放射線量が高く、建設工事が中断していました。
しかし除染が終わり、今月1日、およそ2年半ぶりに工事が再開され、18日現場が公開されました。
福島第一原発から最も近いところで5キロほどのため、ルートは帰還困難区域に指定されていて、作業員は、マスクを着用しながら建設に当たっています。
また、現場に立ち入ることができるのは午前9時から午後4時までの7時間に制限され、さらに食事や休憩のたびに帰還困難区域の外に出なければならないため、作業時間は4時間ほどに限られているということです。
このほか道路脇の斜面が崩れたままだったり、橋の鉄筋がさび付いたままだったりしている様子も見られました。
常磐自動車道は、常磐富岡と浪江の区間以外は再来年3月までに開通する見込みですが、全線開通の見通しは立っていません。
東日本高速道路いわき工事事務所の真壁正宏所長は「初めての厳しい工事現場で、特に作業員の確保が最大の課題になっているが、復興のため作業を急ぎたい」と話していました。
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