Visual Studio 2010 C++ で Windows SDK v7.1 を使うには?
2010/06/02 3件のコメント
これまた、誰もがハマるであろうと思うシリーズです。(すでに、数名の人から問い合わせを受けました)
Windows SDK v7.1 がリリースされたことは以前、このブログでも紹介しました。
で、インストールされた方もいるかと思います。
- Windows SDK v7.1 がリリースされました
http://togarasi.wordpress.com/2010/05/22/windows-sdk-v7-1-%e3%81%8c%e3%83%aa%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%be%e3%81%97%e3%81%9f/
「Visual Studio 2008 C++」 + 「Windows SDK v7.0」 の組み合わせでは、SDK のコンパイラやヘッダーを
Visual Studio から参照するために、
[Microsoft Windows SDK v7.1] – [Visual Studio Registration] メニューより
Windows SDK Configuration Tool
を実行して、SDK v7.0 環境に変更したと思います。
SDK v7.1 をインストールしたからには、Visual Studio 2010 C++ で SDK v7.1 の環境にしたいわけで
同じように、Windows SDK Configuration Tool を使ってみると…
あれ? ”Visual Studio 2008 用に SDK v7.1 を設定した” とメッセージが表示されます。一体これは!?
またしても、既存の VS & SDK からの変更点です。
Visual Studio 2010 から、個々の設定がプロジェクト単位に変更されてしまいました。
そのため、SDK の設定もプロジェクトの設定から行うことになります。
C++ のプロジェクトを開き、プロジェクトのプロパティを表示させます。
で、構成プロパティ – 全般 にある「プラットフォームツールセット」を変更することで
参照する Windows SDK のバージョンを切り替えるようになっています。($(WindowsSdkDir)マクロの値が変更される)
つまり、「Windows7.1SDK」を選択しておくことで、SDK v7.1 を使うことができるというわけです。
うーん、またしても、わかりにくい変更…。
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ピンバック: WTL の最新版で Ribbon « re-Think things
まさにこの方法を知りたくて、検索からこの記事に辿り着きました。
ありがとうございます。助かりました。
コメントありがとうございます。
お役に立ててよかったです。
あと、ブログには書いていないTipsですが、
C:\Program Files\MSBuild\Microsoft.Cpp\v4.0\Platforms\Win32
にある「Microsoft.Cpp.Win32.default.props」を開き、
<PlatformToolset Condition=”‘$(PlatformToolset)’ == ””>v100</PlatformToolset>
を
<PlatformToolset Condition=”‘$(PlatformToolset)’ == ””>Windows7.1SDK</PlatformToolset>
に書き換えておくと、プラットフォームツールセットのデフォルトがWindows7.1SDKになりますよ。
いちいちプロジェクトのプロパティを変更するのが面倒&変更し忘れないように、私はこのようにしています。