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「韓国経済は買い」 ゴールドマン・サックス“逆張り”リポートの真意は?

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2013年10月23日 掲載

「今が底」なら面白い


繁華街はにぎわっているが…/(C)日刊ゲンダイ
 韓国経済は投資家にとって日米より魅力的だ――。

 米大手証券ゴールドマン・サックスが、10月11日付で発表したリポートが注目を浴びている。〈Broad macro improvements for Korea(韓国のマクロ経済は上向いている)〉と題するリポートで、機関投資家に向けた内容だが、日本の一部メディアは連日、韓国経済についてバッシングみたいな報道を続けているだけに、関係者は興味津々で読んでいた。

 中身を要約すると、〈国外の機関投資家の韓国の評価が高い。投資は増えていて、記録的な資金流入の状態で、債券市場に金が流れている。全体の投資額は、9月には米70億ドル(日本円で7000億円)に上る〉というもの。

 添付された資料には、「輸出が順調」「消費者物価指数は2年半前から下降」「中国からの観光客が増加」「それによる小売りの伸び」――などを表すグラフがついていた。

 それらを踏まえて、ゴールドマン・サックスは、〈韓国国内のIT、機械、金融、小売り、インフラは楽観視していいだろう。今後も伸びる傾向にある〉とし、〈投資先が見当たらないなら韓国を推す〉と大々的に持ち上げたのだ。さあ、このリポートを専門家はどう読んだのか。東海東京証券チーフアナリストの斎藤満氏はこう言う。

「ゴールドマン・サックスの高評価は素直に受けられません。資金を引き揚げているゴールドマン・サックスは、残りの買い手を探していて、そのための演出に見えます。韓国企業の9割が財閥系ですが、その財閥が破綻している。日本や中国に支援を求めているくらいですから、まだ厳しい状況は変わっていないでしょう」

 なるほど、もう一度、リポートを見ると「投資先が見当たらないなら韓国を推す」とある。まだまだリスクがあるが、底を狙うなら、韓国が面白い、と読める。ま、単なるバッシング報道よりは興味深い。
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