まず、私の立ち位置について明らかにしておこうと思う。
私は在特会に代表されるレイシストが大嫌いだ。これについては説明の必要はないと思う。
次に“レイシストをしばき隊”を呼びかけた野間易通 (@kdxn)氏も原発運動における福島差別の絡みで大嫌いである。
そのため、両者の活動について、非常に手厳しい視線を送っていることは最初に宣言しておく。
さて、野間氏が呼びかけたレイシストをしばき隊の活動目的であるが、在特会が2013/2/9に新大久保でデモを行い、そのデモを行ったあとに新大久保の商店街を練り歩き在日のかたにヘイトスピーチや因縁をつけるのを防ぐのが主旨であるらしい。
野間氏は個人的に大嫌いであるし、福島県差別の歌をさんざん擁護してきた男がレイシストを攻撃する資格があるのか？ と非常に大きな疑問を感じるし、ネーミングセンスが極めて挑発的だとかいろいろ言いたいことはるが、在特会のいままで行なってきたヘイトスピーチや行動に対して、新大久保を守りたい、在日外国人を守りたいと思うのは、自然でありその心意気は壮としたい。
さて、その上でであるが、この動画をご覧頂きたい。
ヘイトスピーチや罵声に耐性のない方は視聴を控えることをおすすめする。
「国帰れ田舎もんが。国帰れ」
「チンカスほじって食ってろ。クソッタレが」
「東京でてけ恥ずかしいから。都会なんだよここは。お前らみたいな世界のかっぺがいるところじゃないんだよ。バカ」
「バカだなお前ら。素人童貞が」
「お前ら顔覚えたからよ。おまわりさんいなくなったら知らないよ。顔覚えられないうちにいなくなったほうがいいよ。これから暗くなるし。これ脅迫罪っすかね、フヘヘへへ」
これら全て残念なことに、レイシストをしばき隊からの在特会への挑発である。
在特会のヘイトスピーチとなにが違うのか？ 全く区別がつかない。
そもそも動画を見ていて、どちらが在特会でどちらがレイシストをしばき隊なのか区別が付く方はいらっしゃるか？
正直な話、私は“レイシストをしばき隊”の罵声と挑発のひどさから、しばき隊のほうを在特会だと誤解した。
こいつらに在特会のヘイトスピーチを批難する権利があるのか？
私はないと思う。
同じ穴のムジナにしか見えない。
どっちもどっちと言う言葉があるが、在日外国人を山車にしているという点ではまさにどっちもどっちとしかいいようがない。
何よりも問題なのは、在日のかたをヘイトスピーチから守るのが主旨であるはずなのに、なぜ在特会にヘイトスピーチを浴びせたのか？
他人をヘイトスピーチから護るための行動に、よりにもよってヘイトスピーチを持ちこんでいる。
これはなによりも卑劣で醜悪だ。
在日外国人を盾に在特会に罵声を浴びせるための言い訳にしか見えない。
在特会に罵声を浴びせたいのならば、正々堂々と反在特会デモを行えばいい。
新大久保の在日外国人を守るというときに、わざわざ挑発する必要がない。不要にリスクと憎しみを募らせるだけではないか。むしろ在日外国人を守る上ではマイナスでしかない。
何度だって言う。在特会から在日外国人を守ると錦の御旗を立てながらヘイトスピーチで挑発して、これじゃあ在日外国人を盾にしているだけではないか。
なにかしら気の利いたことをいいたいが、どうにもいらいらが募るだけだ。
怒りを抱えたまま筆を置く。
追記１ 今回の一件に非常に似通った事例がMukke氏のブログエントリーにあるので紹介したい。
[デムパ]末永くお幸せにhttp://d.hatena.ne.jp/Mukke/20090628/1246174919 追記２ 今後この記事のコメント欄において、しばき隊、在特会双方に対して暴力的な行為を匂わせたり連想させる言動が書き込まれた場合、予告なく削除します。
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