ボールの加速の力を考えてみました。
前から考えてたんですが、図にしたらわかりやすいと思って。
でもやってみたらあんまりわかりやすくはなかったです。

図を読んでもらえるかどうか分からないんですが、説明です。
(図のベクトルの大きさなどは適当です。それはボールの重さ、個人の筋力などで大きく変わりますし、概念図です。また、肩の付け根の回転の円の半径は、かなり大きめに書いています)
腕の回転運動の中心になる肩の付け根は、左回転、反時計回りに小さな円を描いて運動しています。そのことを図は表してます。
この運動により、ボールにかかる遠心力より、ボールを肩の方にひっぱる向心力のほうが大きくなります。
その結果、図のように、普通に重力に任せてダウンスイングするよりも大きな加速度が、ボールにかかることになります。
図の見方ですが、青→緑→赤、の順で見てください。
青は、ボールにかかる基本的な3つの力です。
緑は、ボールにかかる円運動の遠心力と重力を合わせて、改めて接線方向と、円軌道に対して垂直方向に、割り振ったものです。
本来なら、この緑の遠心力とちょうど釣り合うように向心力がかかると、いわゆる振り子運動となります。
しかし現実には、ボウリングやソフトボールでは、図のように、肩の付け根が小さく回転してさらにボールを引っ張ることにより、
向心力のほうが、遠心力よりやや大きくなります。
それによって、最終的にボールにかかる加速度は、ただの振り子運動に比べ大きくなることになります。
それは結局は、肩でもってボールを肩の付け根の方向に常に引っ張り続ける、そういう動きによってボールにさらなる加速を与えています。
この肩の付け根の回転運動は、ソフトボールや、ひもにボタンなどをくくりつけて振り回す運動などと同じです。
そして、ボウリングの場合、この方の付け根の回転運動は、脚力腹筋背筋の力を借りて、無意識で理解しているボールを加速させる感覚に基づいて行われています。
ただ下手な場合は、この肩の付け根の回転運動をうまく使えていない人も多いです。
この運動をなんと呼ぶかーー僕は共振だ、と思いました。
ネットで詳しい人に質問したところ「パラメータ共振」だと言われました。
このスイングの加速の原理がパラメータ共振なのか僕にはわかりません。
ただ重力の加速に加えるように、体の筋肉の力を継ぎ足していくので、
ある種の共振だろう、と思っています。
図を見てもらえば分かるように、一見回転運動に見えて、
実は肩の付け根は、常にボールを、腕を通じて中心に中心に引っ張り続けている、と言うのが解ってもらえるでしょうか?
それは単純にボールをひもでひっぱる、それによって、ボールにエネルギーが加えられる、と言う理屈になります。
なので、ボールの重みを感じることでボールが加速されることは、単純に、腕にボールをぶら下げて、その場でジャンプすることとおなじ理屈になります、上の図の分析が正しければ、ですが。
ボールを回転運動中に加速することは、このとてもとても小さな、ボールを持ちながらのジャンプを、一瞬一瞬方向を変えながらそのジャンプの方向が円を描くように連続的にジャンプし続ける、ということが、ボール重みを感じて振る、ということになります。
運動神経のいい人は、こういうことを全く考えること無くやっておられますが、
僕はそういうのが分からなかったので、とても苦労しました。
まだ問題点がありますーーーそれは、この図の分析に60%くらいの自信しかありません。
というか物理得意な方がおられたら、どんどん訂正してください! このまま大正解とも思えないので。
(ちなみに、助走速度や、ローダウンでのスライド急停止によってかかる加速度などは無視しています。あくまで概論ですし、それ以上細かい分析もようやりませんのでー)
後日追加
1.そういえば、上の図で、ボールにかかる加速度は、円軌道より内側に向かっているじゃないか?と思われるかもしれませんが、これはこれでいいんです。
というのも、運動の中心である、肩の付け根が、その肩の付け根自体が小さく円を描いて動くので、問題在りません。
ボールの円運動は、腕の長さよりも長い半径の円軌道上を動くことになります。
それは、肩の回転半径と、腕の長さの2辺が作る三角形の斜辺を半径とする円軌道になるのは、図を見てもらうと分かると思います。
肩の付け根の回転がどういう性質を持つのか、まだ分析していません。
ボウリングで、最終的に30キロまで加速したい場合、この肩の付け根の回転は・・大きくゆっくり回る場合や、小さく鋭く回る場合がある気もしますが、今後気にしてみようと思います。
2.そういえば、ひとつ明確なことがあります。
それは、僕らはボールを、腕に持って腕を使って加速する、ということです。そのエネルギーは当然腕を通してボールに伝えられています。
そして、腕がボールに対してエネルギーを与える仕事をする場合どういう方法が考えられるか?というと、
腕は、ボールを、肩の付け根回転の中心方向にひっぱる以外に、ボールにエネルギーを与える方法はない、ということです。腕力でダイレクトにボールのお尻を押して加速するのであれば別ですが。普通滑らかに投げてるときそんなことはしません。
腕がボールに力エネルギーを与えられるのは、回転の中心方向に引っ張るしかありません。
感覚的にボールを押してやる、というのと、力学的に直接ボールをえんやこらと押して加速するのは別です。ボールを後ろから蹴り飛ばすような加速をしない限り、ということです。振って投げるのと押して投げるのは違います。
でも振って投げるのであれば、ボールの重みを感じて振るのであれば、その体の力は、どう考えても、回転の中心方向にボールを引っ張る以外にありません。その矛盾を解消はした、と思うのですが。
これが基礎にあって、うえのような分析になっています。
3.肩の付け根の回転半径と、腕とは、上の図では、90度になっていますが、この角度は、90度とは限らないですねーよく考えると。シンプルにしたくて勝手に90度にしていましたが、
もし等速円運動をしていて、その加速0の状態から、徐々に加速を加えていくようなモデルを考えるなら、この角度は、最初は限りなく180度に近いはずです。なので上の図は、ちょっと簡単に考えすぎのところがあります。
などなど、いろいろ穴のある話ですが・・
あまり自信ありません。考えのたたき台にでもなればー。