CSファイナルステージで楽天に屈したロッテが、早くも来季に向けて動き出す。既に24日のドラフト会議で高校生ナンバーワン左腕・松井裕樹(桐光学園)を1位指名する方針を打ち出しているが、優勝を目指すには先発投手陣の軸となる右腕の補強は不可欠。その最大のターゲットが今季国内FA権を取得した西武・涌井秀章投手(27)だ。
昨年の5位から3位へと浮上したロッテだが、さらに上を目指すために欠かせないのが投手陣の補強だ。リーグワーストのチーム防御率3・77もさることながら、深刻なのは先発右腕の力不足。今季は育成出身の西野が9勝(6敗)を挙げる活躍を見せたものの、期待された唐川は9勝11敗と負け越し、故障がちのグライシンガーは5勝4敗とイマイチで、先発右腕全体の成績も95試合で31勝34敗、防御率4・54と振るわなかった。
新戦力の補強は24日のドラフト会議から始まるが、こちらは既に高校ナンバーワン左腕・松井を指名する方針で、伊東監督も早々と「1位は現状で即戦力の投手だね。各球団に高く評価されている投手。ぜひ一緒にやりたい」と公言している。今年のドラフト市場では即戦力右腕としてJR東日本・吉田一将(24)や九州共立大・大瀬良大地(22)の名前が挙がっているが、松井を指名する以上は外れ1位で大物を釣り上げるのは困難。そこで浮上してきたのが、西武からFA宣言することが有力視されている涌井の獲得だ。
6月に国内FA権を取得した涌井はここまで明確な意思表示はしていないものの、既に権利行使する方針を固めているという。涌井の意思が西武入団時の指揮官である伊東監督はじめ、大迫フィジカルコーチやG・G・佐藤、小牧ブルペン捕手ら今の西武より理解者の多いロッテ移籍に向いているのは本紙既報通り。あとは財政事情の苦しいロッテが、AランクのFA選手の獲得資金を用意できるかという難題の解決にかかってくる。
中村球団社長は本紙の取材に「特に(重光オーナー代行からは)何も指示されていません。ただピッチャーがいれば今年はもっと楽に勝てた」と話すにとどめたが、球団周辺には「資金がなくても、こういう問題は(最終決定権を持つ)オーナー代行の鶴のひと声で決まるもの。就任1年目に補強らしい補強のなかった伊東監督がすでにその働きかけをしている可能性はある」という情報もある。
相思相愛のFA移籍劇は日本シリーズ終了を待って、いよいよ現実的な動きとなりそうだ。
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