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政治
衆院予算委 維新の迷走 旧太陽は首相にエール、民主系は抵抗
2013.10.23 10:19
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三つ子の魂百まで-。22日の衆院予算委員会の質疑は、そんな印象を与えた。この日は日本維新の会から5人が登場。大阪維新の会系と旧太陽の党系の「東西対立」ばかりがクローズアップされがちだが、旧太陽系、民主党系、元首長系など「東」の中でも出身によって安倍晋三政権との距離感が異なることが分かる。そこに一体感は見当たらない。(峯匡孝)
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「是は是、非は非のスタイルだ。野党だが、良いことなら喜んで賛成したい」
旧太陽系の平沼赳夫国会議員団代表は、気脈が通じている安倍晋三首相を前にこう切り出した。だが、そのスタイルは「追及型」というより、首相の考え方を引き出し、ときにエールを送る「与党型」だった。
首相が憲法制定過程を説明すると「すばらしい歴史認識をお持ちだ」と絶賛。靖国神社の参拝については「諸般の事情で今回(秋季例大祭)は見送ったと思うが、必ずお参りなさると信じている」と期待を込めるだけにとどめ、答弁を求めることはしなかった。
これに対し民主系の松野頼久国会議員団幹事長は、東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題をめぐり徹底的に追及。「汚染水は湾外に漏れているのか」とただした。茂木敏充経済産業相は影響がないことを強調したが、松野氏は一歩も引かず、見かねた首相は態度を一変させた。
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