産経新聞 10月23日(水)7時55分配信
■「ソチで悔しさ晴らしたい」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦のスケートカナダが25、26日、カナダのセントジョンで行われる。第1戦のスケートアメリカでは浅田真央(中京大)と町田樹(関大)の日本勢が優勝したが、その勢いに乗れるか。今季初戦となった9月の国際大会で7季ぶりに自己ベストを更新し、スケートカナダがGP初戦となる織田信成(関大大学院)が産経新聞の単独インタビューで、意気込みを語った。(田中充)
−−9月下旬のネーベルホルン杯で自己ベストと好スタートを切った
「自己ベストは今季の目標にしていたので、上々の滑り出しになった。体の軸をコンパクトにしてジャンプを跳べるようになったことで、4回転の確率が上がった。春から夏にかけてのトレーニングが実りつつある。ただ、フリーで4回転を2回跳べず、課題も残った」
−−一昨年に左膝を負傷。その影響は
「炎症による痛みだったので、手術もできない状態だった。周辺の筋力や上半身を集中的に鍛え、以前よりも筋肉のバランスがよくなった。赤外線治療や酸素カプセルを活用してケアを行っているので、現在は大きな問題はない」
−−今季のGPシリーズをどう位置づけるか
「ソチにつながる大きな大会だと思っている。ここまで、試合と同じような緊張感を持った練習に取り組んできた。追い込んで疲れた状態からでもジャンプを跳んだり、逆にジャンプの数を減らして(曲を流した状態で)通しの練習を繰り返したり…。練習の成果が出せるかを試す絶好の舞台になる」
−−日本男子の代表争いは激化が予想される
「世界で一番厳しいといっても過言ではないが、その中で戦うしかない。他の選手を上回るには、いかに印象に残る演技ができるか。ジャンプを確実に跳ぶだけでなく、持ち味である明るさや楽しい雰囲気を観客やジャッジに伝えられるかが大切だと思う」
−−ソチ五輪は現役生活の集大成として狙う
「バンクーバー五輪ではフリーの演技中、スケート靴のひもが切れるアクシデントもあって、総合7位に終わった。あのことがあったからこそ、ソチにも行きたいと強く思った。五輪の悔しさは五輪でしか晴らせない」
−−1月には第2子の次男が誕生。家族とは
「自分を支えてくれる大きな存在で、自分の強みでもある。妻からはいつも『絶対に大丈夫』と背中を押してもらっている。そのことが大きな自信になっている」
最終更新:10月23日(水)8時47分
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