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露店主「缶ふた開けた」 福知山爆発、一転容疑認める

京都新聞 10月23日(水)8時39分配信

 京都府福知山市の花火大会で露店が爆発し、3人が死亡、55人が負傷した事故で、京都府警に業務上過失致死傷容疑で逮捕された出火元の露店主のとび職渡邉良平容疑者(38)が「給油しようとして、携行缶のふたを開けた」と容疑を認める内容の説明をしていることが22日、渡邉容疑者の弁護士への取材で分かった。同容疑者はこれまで「ふたは開けていない」などと容疑を否認していた。
 京都地検は、勾留期限の24日、業務上過失致死傷罪で渡邉容疑者を起訴する方針を固めた模様だ。
 府警によると、渡邉容疑者は8月15日午後7時半ごろ、花火大会会場で発電機にガソリンを給油する際、携行缶の減圧用ネジを緩める作業を怠って缶のふたを開けた結果、ガソリンを一気に噴出させて引火、爆発させて多数に重軽傷を負わせた疑いがあり、今月2日に逮捕された。
 弁護士によると、渡邉容疑者は「給油しようとして携行缶のふたを開けた。その際、空気抜きをしたと思うが不十分だったかもしれず、思いのほかガソリンがあふれ出した。手で押さえたが引火し、その後のことは覚えていない」と説明。給油しようとしたきっかけは「露店の電灯がちかちかし、発電機に近づいて確認したところ、コードの接触は悪くなかったので、ガソリンが少なくなっていると思った」と話した。
 また、携行缶の取り扱い方法について「減圧しないと危ないことは分かっていた」と述べているという。
 渡邉容疑者は、弁護士に対し、事故に至った経緯の説明を変えた理由を「これだけの大惨事になり、家族に累が及ぶのが怖くて、なかなか本当のことを言い出せなかった」と思い悩んだ様子で話したという。府警や地検に対しても容疑を認める供述をしている、という。

最終更新:10月23日(水)8時39分

京都新聞

 
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