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2013年10月23日 (水曜日)

騙しても儲けたい「地に落ちた商人道」

  食品の産地偽装などは、日本社会の「道徳崩壊の象徴」なのだろうか。
 企業が提供する商品やサービスには、常に消費者に信頼される「安全・安心・便利・高品質」が追及されるべきなのに、これに逆行する事件が相次いでいる。
 消費者を騙しても金儲けしたい、「地に落ちた商人道」に対する代償は大きいと知るべきだ。せっかく、和食がユネスコの無形文化遺産に「日本人の伝統的な食文化」として新規登録される運びだというのに・・・・・情けない話だ。

 まず、最悪なのが、「阪急阪神ホテルズ」運営の8ホテルなど計23店舗でメニュー偽装(大阪府大阪市北区芝田1丁目1番35号 代表取締役社長:出崎弘)
     
 そして、熊本県の馬肉加工・卸売会社「寿光 ( じゅこう ) 食品」(末光信哉社長)の馬刺しの産地偽装(上益城郡嘉島町上六嘉11−1)
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 更に、静岡県のウナギ養殖販売会社「大井川うなぎ販売」(吉田町片岡1463-1 藪崎周二社長)によるうなぎ産地偽装や、
 その取引先の
 「丸明」(静岡県榛原郡吉田町川尻3444-3.)
 「カネヨシ水産」(静岡県焼津市田尻1846−7)、000002100023_size0
 「●マルナカ商店」(●は○の中に「中」)
       (静岡県焼津市本中根399)、
 「ヤマケイ見原商店
     (静岡県焼津市大村新田174-5)
 
 

 このような人達には、この本を奨める。
  「江戸商人・成功の法則八十手」 (PHP文庫) 羽生道英著
 「義を先にして、しかるに利を後にする者は栄え、利を先にして、しかるに義を後にする者は辱められる」
 「ただただ、お得意さまの利益を守ってやること、お得意さまに利益があれば、自然に、商家は繁栄するものです」

過去の主な食品偽装
 雪印牛肉偽装事件(2001年)
 飛騨牛偽装事件(2003年)
 ミートホープによる豚肉・鶏肉等の混入挽肉販売(2007年)
 浪花酒造による大吟醸酒原材料偽装(2013年2月)
 馬肉混入問題(2013年)
 赤福による「赤福餅」の消費期限偽装(2007年10月)
 石屋製菓による「白い恋人」の賞味期限偽装(2007年8月)
 食用の適否の偽装 三笠フーズ(大阪市)・浅井(名古屋市)・太田産業(愛知県小坂井町)による事故米食用偽装転売(偽装米流通)(2008年9月)
 船場吉兆による食べ残しの再提供(2007年)
 三瀧商事の中国米を「国産米」と表示した弁当やおにぎり販売(2013年)

 
阪急阪神ホテルズ、メニューと違う食材 7万9000人に提供
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2201W_S3A021C1CC0000/
   2013/10/22 13:26 記事保存
  阪急阪神ホテルズは22日、運営する大阪や京都、東京のホテルなどのレストラン23店舗で、「鮮魚」と表示しながら冷凍保存の魚20121022132507_compを使用するなどメニュー表示と異なる食材を使った料理を提供していたと発表した。2006年3月~13年9月に、延べ約7万9千人の客に提供していた。
 同社によると、社内の自主調査で発覚。「霧島ポーク」としながら、仕入れ業者が別の産地の豚肉を納品していたり、「信州」と表示したそばが信州産ではなかったりするなど表示と異なる食材の提供例は47に上った。マスの卵を意味する「レッドキャビア」と表示し、トビウオの卵を使用したケースもあった。
 レストランがあるホテルは、大阪新阪急ホテル、宝塚ホテル、六甲山ホテル、ホテル阪神、京都新阪急ホテル、ホテル阪急インターナショナル、第一ホテル東京シーフォート、吉祥寺第一ホテルの8施設。
 同社は「担当者間で情報伝達と連携に不備があった。再発防止に全力で取り組む」としている。該当する料理は同社のホームページや店頭で告知する。
 利用したと申し出た客には商品ごとに定めた金額を支払う。

  「食品偽装」はヒルトンやプリンスホテルでも
     2013.10.22 21:20
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/131022/waf13102221210043-n1.htm
 ホテルのレストランでの“メニュー偽装”は、これまでにも相次いで発覚。客側に不信を抱かせ、ブランド力を失墜させた。
 今年6月には、東京ディズニーリゾート(TDR)のホテルやプリンスホテルで、メニュー表記と異なる食材を使ったことが相次いで判明。
 この問題が、阪急阪神ホテルズが今回の調査を行うきっかけになった。
 TDR内の3ホテルでは「車エビ」と表記しながら「ブラックタイガー」を使うなど、少なくとも計1400食を提供。
 プリンスホテルが運営する「品川プリンスホテル」など全国の計16施設のレストランでは、メニューでチリ産牛肉を「国産」などと表示していた。同社は「仕入れ部門と調理部門で情報共有されていなかった」とした。
 平成20年12月には「ヒルトン東京」内の有名フランス料理店で、料理長の指示で山形牛を前沢牛と表示偽装したとして、公正取引委員会が景品表示法違反(優良誤認)で、ホテルを運営する日本ヒルトンに排除命令を出した。
 フランス料理店は20年10月に閉店した。

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