2013.10.23 05:01(3/3ページ)

阪神・藤浪、リミッター解除!真のエースへ特別扱い卒業

2年目は制限なくフル回転が期待される藤浪。まずは踏み出す左足を修正する

2年目は制限なくフル回転が期待される藤浪。まずは踏み出す左足を修正する【拡大】

 その上で、同コーチは明確な課題を改めて話した。踏み出した左足が軸足よりも三塁側に入るクロスステップのことだ。「入りすぎると(体が)開いてしまう。クロスがダメだとは言わないが、し過ぎはダメ。原点の(右打者の)外角に強く投げられない」。そして「いまは足幅3足ぐらい(三塁寄りに)入っているから、それを2足ぐらいに抑えたい。じゃないとひざ、腰の負担は絶対にある。いまは若さでもっているだけ」と、具体的に説明した。

 「本人も納得している」というフォーム修正。問題点を改良し、さらなる高みを目指す。藤浪がエンジン全開でフル回転すれば、来季こそ、猛虎9年ぶりのリーグ優勝が近づくはずだ。 (西垣戸 理大)

★今季は徹底管理

 今季は新人合同自主トレから首脳陣がメニューを管理。大阪桐蔭高時代に春夏の甲子園をほぼ1人で投げ抜いた肩の疲労を考え、自主トレ中のブルペン投球は立ち投げのみ。春季・宜野座キャンプ中の2月10日に捕手を座らせて投球した。

 今季24試合登板のうち日曜日が16試合で、最後は7週連続で土曜日。球宴明けの7月25日のヤクルト戦(神宮)だけ木曜日だった。カード頭での登板は6月2日のソフトバンク戦(ヤフオクD)など交流戦で2度。3連戦の初戦は9月21日のヤクルト戦のみだった。CSファーストS・広島戦でも、12日の初戦に、セ・リーグ初の高卒新人でのCS先発を果たした。

(紙面から)