2013.10.23 05:01(2/2ページ)

虎、九共大・大瀬良を1位指名確認!「外れ1位」候補に大阪桐蔭・森ら

特集:
2013ドラフト会議
外れ1位には大阪桐蔭高・森が候補だ

外れ1位には大阪桐蔭高・森が候補だ【拡大】

 大阪・野田の電鉄本社に球団幹部たちが次々と歩を進めた。中村GM、高野球団本部長、佐野統括スカウト…。午後5時40分、各担当から報告を受けた坂井オーナーが本社ロビーで、その内容の一部を明かした。

 「ドラフトだけじゃなく、現状のことを聞きました。秋季キャンプのことも含めて」

 最優先事項は、24日に迫ったドラフト会議だ。中村GMはこの日の朝、ドラフト戦略について「いえるはずがない」と口を閉ざしたが、和田監督ら現場の意向もあって、1位は即戦力投手で固めている。最有力の九州共立大・大瀬良は、中日やヤクルトなどと競合する可能性があるが、1位で指名する方針をオーナーに了承された。

 また重複した場合は和田監督がくじを引くが、仮に外した場合は大阪桐蔭高・森友哉捕手(18)が「外れ1位」に浮上。即戦力投手ならば最速145キロ右腕の日本生命・柿田裕太投手(21)と、横浜商大・岩貞祐太投手(22)の評価が球団内で上がっていることも判明した。

 さらに、午後には三宅国際スカウトらも電鉄入り。来季の新外国人打者として「4番・一塁」をターゲットとした長距離砲の調査や、新守護神候補として韓国・サムソンの呉昇桓(オ・スンファン)投手(31)の調査を続けており、現状の報告がされたようだ。

 今季は順位こそ昨季の5位から2位に上がったが、攻撃力不足、守護神不在など多くの課題を露呈した。打倒巨人へ、球団一丸で取り組んでいく。

■大瀬良 大地(おおせら・だいち)

 投手。1991(平成3)年6月17日、長崎県生まれ、22歳。鹿児島・霧島国分西小時に「国分西野球スポーツ少年団」で野球を始め、小5から投手。霧島国分南中から長崎日大高へ進学し、3年夏に甲子園出場。九州共立大では1年春から主戦。1年春に新人賞。2年春秋、3年春と3季連続でMVPを獲得。1メートル87、88キロ。右投げ右打ち。

(紙面から)