2013.10.23 05:03(3/3ページ)

虎に別れの言葉!?マートン意味深帰国、メジャー活躍に自信

報道陣に手を振りながら出国ゲートに向かう阪神・マートン=関西国際空港(撮影・岩川晋也)

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 日本で培った技術と経験が、大きな自信となった。あとはメジャーからオファーがあれば…。

 「こういう形の話をしていますが、帰ってこないから話しているのではなく、わからない状況。自分の気持ちを伝えずに帰ってしまうのは納得いかないので、伝えたかった。来年以降、普通に戻ってくるかもしれないし、この先、何年も日本でプレーするかもしれない。正直なところ全くわからない。神様が導いてくれたところで、プレーすると思う」

 最後に、こう説明したマートン。律儀な男らしく、このまま退団となったケースも考えて、挨拶をしたかったようだ。ただ、それでホッと一安心とはならない。去就は完全に白紙-。虎への「残留希望」の言葉は、最後まで聞かれなかった。

 流出すれば来季の攻撃陣の構想が大きく揺らぐだけに、阪神は全力で慰留に努める。ただ、結果はまさに神のみぞ知るという状況。惜別メッセージが現実になってしまうのかどうか-。目が離せない。(小松 真也)

★厳しいのでは

 マートンについては、メジャーでも評価が分かれるところだ。変化球が多彩で、制球のいい日本の投手を相手に確かな打力を見せているが、長打は少なく、足と肩、守備力がネック。あるメジャー球団の編成関係者は「マイナー契約やスプリット契約なら、十分あり得る。だが、メジャー契約となると、チーム事情はもちろん、外野手なら長打力や守備力なども求められるので、厳しいのでは」と話した。

★他の助っ人は

 3年連続2けた勝利を挙げ、今季虎助っ人初の奪三振王に輝いたメッセンジャーは16日に帰国。2年契約を終え「アメリカのオファーを見てみたい」とメジャー復帰への思いを初めて公の場で口にした。「阪神球団がどれくらいのもの(条件)を出してくれるか。もちろん複数年で」とも。ツインズなど複数のメジャー球団が熱視線を送っている。また中継ぎのボイヤーは本人は残留希望も、オフの補強次第で去就は微妙だ。コンラッド、ザラテは退団が決定的。

(紙面から)