2013.10.23 05:03(2/3ページ)

虎に別れの言葉!?マートン意味深帰国、メジャー活躍に自信

4年間、虎の中心打者として活躍したマートン。今季も打撃3部門でチームトップだった

4年間、虎の中心打者として活躍したマートン。今季も打撃3部門でチームトップだった【拡大】

 エッ、本当に…。関西空港の出発ロビーに、緊張感が漂った。思わぬ別れのメッセージ。帰国の途につくマートンの口から次々と飛び出したのは、タテジマでプレーした4年間への感謝と恩義の思いだった。

 「まず阪神で過ごせた時間は素晴らしいものだったと思います。4年は本当にあっという間に過ぎた。家族にとっても日本は第2の故郷というような気持ち。本当に阪神には感謝の気持ちでいっぱいですし、チームメートにも、ファンのみなさんにも感謝したい。阪神のユニホームを着れたことを誇りに思います」

 およそ20分間の取材対応。2年契約を終えた助っ人が、何度も「感謝」の2文字を口にしたのだから、衝撃的だ。

 今季は主に4番を任され、打率・314、19本塁打、85打点。チーム3冠の好成績で、3年ぶりのAクラス入りに貢献した。1年目の2010年にはシーズン日本記録を更新する214安打を放つなど、4年間、虎の中心打者として活躍。脂の乗った32歳となり、「年齢を考えると、あと何年、いい状態でプレーできるかはわからない」と揺れる胸中を吐露した。

 もちろん、今季の阪神の年俸2億4600万円を上回るメジャーからのオファーは難しいだろう。ただ、母国でもう一度活躍する夢は、捨てられるものではない。

 「以前に日本に来る前に(メジャーで)プレーしていたとき以上に、出来るんじゃないかという気持ちはもちろん、持っています。スイングも、いままでで、一番いいものができている」

【続きを読む】