2013年10月17日03時00分
「原発ゼロ」を唱えている小泉純一郎元首相が16日、木更津市内で講演し、脱原発と循環型社会の構築の必要性を訴えた。
木更津法人会の主催で、一般に公開された。
小泉氏は考えを変えた理由として、フィンランドが建設する放射性廃棄物の最終処分場を視察したことを挙げた。「(安全になるまで)10万年間保管しないといけない。日本のように地震が多いところでできるのか。処分場がないまま再稼働させるのは無責任だ」と語った。
脱原発による経済活動への影響についても「原発はコストが安いと言われるが、(事故対応で)東電だけでは賠償も汚染水対応も、廃炉もできない。私は信じない」と断言した。そのうえで、「一日も早く原発をゼロにし、循環型社会へ転換すべきだ。ピンチはチャンスになる」と訴えた。