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山中 カバン忘れても吉兆

カバンが発見され、笑顔で12回のスパーリングを終えた山中
カバンが発見され、笑顔で12回のスパーリングを終えた山中

 V5防衛の吉兆サイン!! WBC世界バンタム級王者・山中慎介(31=帝拳)が22日、同級8位アルベルト・ゲバラ(23=メキシコ)と5度目の防衛戦(11月10日、東京・両国国技館)を控え、都内の所属ジムで最長12回のスパーリングを消化した。練習前にカバンを電車に忘れるトラブルがあったが、無事発見。8月のV4戦前も愛息へのプレゼントを電車に忘れた過去がある。吉兆ととらえ、スパーリングでも躍動感に満ちあふれた。

 世界戦と同じ12回だったが、山中は序盤からエンジン全開だった。約2年ぶりとなる右構え挑戦者を想定した練習相手に対し、得意の左ストレート、左ボディーストレートを的確に打ち分けた。中盤7回には軽快なステップから4連打。「いつもよりも動けていました。練習前、眠たそうだった体が一気に上がりましたから」と、練習直前のトラブルを苦笑いで明かした。

 電車通勤の山中は四ツ谷駅で乗り換えた直後、車内の網棚にカバンを置き忘れたことに気がついた。駅員に確認をお願いしたが、見つからなかった。四ツ谷駅で、折り返して戻ってくる同じ電車を駅員と待ち、同じ車両の網棚にカバンを発見。予定よりも30分遅れでジムに到着した。

 練習着、そして4日前に贈られたイタリア高級ブランド「ボッテガ・ヴェネタ」の財布も入ったカバン。「お金はあまり入っていませんでしたが、あの財布は大事だったので。キャッシュカードも全部無事で良かった」とほっとした表情を浮かべた。

 実は衝撃の1回KO劇で圧倒的な強さをみせつけた今年8月のV4戦前も、電車に忘れ物をした。愛息・豪祐くんのプレゼントを網棚に載せたまま、降車したが、この時も手元に戻っていた。「これで3回目の置き忘れですが、全部戻ってきているんです。これは吉兆だと思います」。ポジティブ思考を貫いた。

 これまで右構えボクサーとのスパーリングで手を焼く場面もみられたが、この日は何度も圧倒した。「今日は体全体に力があった。足に力が入っているから連打が打てる。試合で出れば絶対に負けないですね」とすべてプラスに変えていた。【藤中栄二】

 [2013年10月23日9時46分 紙面から]

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