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メキシコ大統領府の通信システム侵入か10月22日 0時11分
アメリカの情報機関が各国政府の通信などを傍受していた問題で、ドイツの週刊誌は、情報機関が、3年前からメキシコ大統領の電子メールをひそかに読んでいたと伝え、メキシコ政府は反発を強めています。
これはドイツの有力週刊誌「シュピーゲル」が20日、伝えたもので、アメリカのCIA=中央情報局の元職員、スノーデン容疑者から提供された極秘文書の中に記されていたとしています。
それによりますとアメリカのNSA=国家安全保障局は、2010年、メキシコ大統領府の通信システムに侵入して、カルデロン前大統領の電子メールをひそかに読み取る方法を確立したということです。
大統領府の通信システムは、閣僚も利用し、外交や経済政策についての情報交換が行われていたということで、NSAは文書の中で、「利用価値の高い情報源だ」などと記していたということです。
報道を受けてメキシコ外務省は20日、声明を発表し「こうした行為は受け入れられず、メキシコの法律だけでなく国際法にも違反する」として、アメリカ政府に対し速やかな調査を求めました。
NSAによるメキシコ政府の通信の傍受を巡っては、現職のペニャニエト大統領の電話や電子メールも傍受されていた疑いが指摘されており、アメリカに対する反発がさらに強まっています。
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