回転方向について

ローダウンは回転方向(アクシスローテーション)を比較的容易に変えることができます。

アクシスローテーション(以下AR)というのは、投球されたボールを「上から見たとき」の回転方向のことで、

←:90度

↖:45度

↑:0度

というように表します。

で、ARを変えることが出来るからどうしたと言われそうですが、わたしはこれを、アジャスティングのために使う時があります。

AR90度なら大きく曲がるから速いレーンで、0度に近ければあまり曲がらないから遅いレーンで……と思った方、わたしはまったく逆です。

リリース直後「進行方向↑回転方向←」という感じで進んでいくボールは、徐々に「進行方向↖回転方向↖」という具合に動き、最終的に進行方向と回転方向が同じになった状態をロールアウトと言います。

ピンヒット直前にロールアウトしているボールが一番強いとされ、一番ストライクが出やすいボールとなりますので、速いレーンなら早めにロールアウトさせ、遅いレーンならなるべくロールアウトさせないように投球するのがテクニックです。

そこでARですが、小さければ小さいほど回転方向が進行方向に近いわけですから、ロールアウトしやすいボールになり、逆に大きければロールアウトしにくいボールになるわけです。

要するに、

速いレーンはARを小さくしてあまり曲げ幅を取らずに投球。遅いレーンではARを大きくし曲げ幅を大きく取り豪快に曲げよう!

という考え方で基本的には間違っていないと思います。

まあ曲げ幅はオイルの塗り方に大きく左右されるので、あくまで基本的な考え方であって、レーンに合わせたアジャスティングが大事ですが、速ければ縦回転遅ければ横回転が基本的な考え方だと覚えておけばいいのではないかと。

AR0度だったら曲がらないだろうと思った方はいらっしゃいますか?

正解です(笑)

もし本当にAR0度で投球出来ているのならものずごい武器になるかもしれませんので、ぜひ投球の幅として鍛えて下さい。

わたしはARを最小にしても0度にはならないので、本当のまっすぐボールは投げられません。

なので10ピンを狙う時は回転数を減らして曲がらないように投げています。

サム穴について

よく、ローダウンにはキツサムだという言葉を見かけます。

サム穴をキツキツにして、とにかく力を入れないようにということだと思います。

……思うのですが、私の場合、サム穴はユルユルです。

キツくすると、どうしても私の場合サムの抜けが悪く、回転のかかりが悪化してしまいます。

おそらくわたしがなんちゃってローダウンだからだと思うのですが、某ちゃんねるではロバート・スミスもサムはユルくしているらしいという書き込みも見たことがありますので、今はこれでいいかなあと思っています。

で、ユルユルにしていると、細かな調整をしなくて良いという、ズボラ人間にはとてもありがたいメリットがあります(笑)

わたしは手や指に何もつけない派で、フィンガーもサムもまったくテープの類をつけません。

なによりめんどくさいし、テアライトテープなどを使用すると、テープを巻かないと投げられないサイズのフィンガー穴にしなければいけないのがイヤなんですよね。

なのでいつも、ボウリング場に行って申し込みを完了したら、シューズだけ履き替えればすぐ投げられるというのが、わたしのスタイルです(笑)
   
プロスカー