中学生の運動部は朝練やめるべき…長野県の有識者会議が基準案まとめる
長野県では、「中学生の運動部の平日練習量は2時間」という原案を基に有識者で組織する会議に運動部の活動の在り方について検討を依頼。一日の練習量を考慮し、放課後の練習を効率的に行うことで、朝練習を原則やめるべきではという結論にいたった。
県教委によると、朝練習をしている運動部がある中学校は96.8%に上る。長野県では、スキーやスケートなどのウインタースポーツが盛んで、練習できる時期が冬季に限られるなどの事情もあることから、地域や種目などの状況にも対応したいとしている。
有識者検討会議では11月にも基準案を県に答申。県は、パブリックコメントにより県民から意見を募集した上で、今年中にも基準を決定する。
文部科学省では、平成25年5月策定の「運動部活動での指導のガイドライン」の中で「一日の練習時間を適切に設定すること等を考慮しつつ、計画を作成し、指導を行っていくことが必要」と明記。平成9年に「中学生・高校生のスポーツ活動に関する調査研究協力者会議」がまとめた「運動部活動の在り方に関する調査研究報告書」では、「効率的な練習を行い、長くても平日は2~3時間程度以内、休業土曜日や日曜に実施する場合でも3~4時間程度以内で練習を終えることをめどとする」という設定例を提示。部活動のガイドラインを独自に策定している自治体も少なくない。
編集部のおすすめニュース
文部科学省は5月27日、運動部活動での指導ガイドラインをまとめ、公表した。体罰の具体例として、「殴る」「蹴る」のほか、「長時間の正座や直立」「炎天下での長時間ランニング」などが示されている。
去る8月12日、高知県の四万十市西土佐では、41度という国内過去最高の気温を観測。その後、4日連続で40度に達したというニュースが流れた。また、総務省消防庁が8月5日から8月11日までに、熱中症で救急搬送した...
大阪市立桜宮高等学校でバスケットボール部に所属していた生徒が自ら命を絶った事案を受けて、大阪市教育委員会では、全市立学校に対する「体罰・暴力行為防止指針」および「大阪市部活動指針」を策定した。
文部科学省は10月15日、平成24年度体力・運動能力調査結果を公表した。新体力テスト施行後の15年間では、小学校高学年以上の年代で緩やかに向上しているものの、体力水準が高かった昭和60年頃と比較すると、依...
小中高生がやっているスポーツは、1位「バスケットボール」11.0%、2位「サッカー」10.7%、3位「野球・ソフトボール」10.5%で、トップ3を球技が占めたことが、すららが9月3日に発表した「スポーツ」に関する...
関連トピックス
- ├子どものSNS利用制限より保護者のモニタリング強化、「フィリー」がβ版公開
- ├宇宙教育テレビが25日にイプシロンロケット特集ライブ放送
- └3Dプリンターなどを使った子ども向けモノづくりワークショップ、日産が支援
- ├【文科省】大学入試に達成度テスト導入、大阪市の学力テスト結果公表…10/22下村大臣会見
- ├文科省が給付型奨学金制度を2014年度創設、民間企業と連携して海外留学促進へ
- └全国学力テストの学校別成績公表、知事や保護者の4割以上が賛成