五輪スタジアムとして全面改築される国立競技場。新しい国立も“スポーツの聖地”となるか=東京都新宿区【拡大】
“聖地”目指して
現在、陸上やサッカー、ラグビーなどの選手は、敷地内にある70メートル×6レーンの走路と、7・2メートル×45メートルの人工芝とで試合前の準備をしている。JSCは来年3月までをめどに、各競技団体の関係者らで構成する有識者会議の意見を踏まえ、ウオーミングアップ施設を含めた競技場の基本設計を固めていく方針。JSC新国立競技場設置本部の高崎義孝運営調整課長は「新しい国立も“スポーツの聖地”と呼んでもらえる施設にしていきたい」と話している。
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スポーツ社会学に詳しい筑波大大学院の高橋義雄准教授「外観は決まったが、中身は変更の余地がある。多くの人の意見を出し合っていくことが重要だ。世界では、試合のない時にも人が集まる空間作りや、商業施設を含め多目的な収益がある競技場が主流となっている」