2013年10月23日07時34分
【市況】22日の米国市場ダイジェスト:ダウは75ドル高、雇用統計を受けて量的緩和縮小懸念が後退
■NY株式:ダウは75ドル高、雇用統計を受けて量的緩和縮小懸念が後退
NYダウ ナスダック
終値 :15467.66 終値 :3929.57
前日比:+75.46 前日比:+9.52
始値 :15394.22 始値 :3935.54
高値 :15518.10 高値 :3947.67
安値 :15394.22 安値 :3904.06
22日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は75.46ドル高の15467.66、ナスダックは9.52ポイント高の3929.57で取引を終了した。朝方発表された9月雇用統計で失業率は7.2%へと低下したものの、非農業部門雇用者数が14.8万人増と予想を下回ったことで、連銀による量的緩和縮小は当面見送られるとの見方が広がり、終日堅調推移となった。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や素材が上昇する一方、テクノロジー・ハード・機器や半導体・半導体製造装置が下落した。
家電のワールプール(WHR)が予想を上回る決算を発表して急騰。アルミニウムのアルコア(AA)は、ロシアで航空機向けアルミニウム製品の合弁事業を発表して上昇した。海洋油田開発のトランスオーシャン(RIG)は、PCメーカーのデル(DELL)に替わりS&P500銘柄に採用されることが明らかとなり堅調推移となった。一方で革製品などのコーチ(COH)は決算が予想を下回り軟調推移。動画ストリーミングのネットフリックス(NFLX)は、好決算を受けて朝方は上昇したものの、ヘイスティングCEOが急速な株価上昇ペースを憂慮する発言を行ったことで下落。携帯端末メーカーのアップル(AAPL)は、新型iPadなど新製品各種を発表したものの、株価は小幅下落となった。
連邦政府機関閉鎖の影響で10月の雇用情勢も改善は期待しにくく、量的緩和縮小は来年以降にずれ込むと見る向きが多い。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は98円13銭、米9月雇用統計の予想下振れで量的緩和縮小先送り観測が強まる
ドル・円は97円86銭まで下落後、98円48銭へ反発し98円13銭で引けた。予想を下振れた米9月雇用統計を受けて米連邦準備制度理事会(FRB)が実施している量的緩和第3弾(QE3)の縮小先送り観測が強まり、米国債券利回り低下に伴うドル売りが加速。その後、オプション絡みの買いに下げ止まり株高に連れた円キャリートレードが再燃した。
ユーロ・ドルは、1.3673ドルから1.3792ドルまで上昇し1.3781ドルで引けた。欧米金利差拡大に伴う買いが加速。ユーロ・円は、株高に連れた円キャリートレードで134円42銭から135円52銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.6128ドから1.6248ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9036フランから0.8940フランへ下落した。
■NY原油:続落で98.3ドル、原油在庫が高水準で供給拡大観測が強まる
NY原油は続落(NYMEX原油12月限終値:98.3 ↓1.38)。7月以来で初めて98ドルを割り込み97.50ドルまで下落した。米国の在庫が3カ月ぶりの高水準に達し供給が拡大するとの観測が強まり、売り先行の展開になった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 14.52ドル ±0.00ドル(±0.00%)
モルガン・スタンレー(MS) 29.46ドル +0.03ドル(+0.10%)
ゴールドマン・サックス(GS)159.25ドル -0.52ドル(-0.33%)
インテル(INTC) 24.07ドル -0.06ドル(-0.27%)
アップル(AAPL) 519.87ドル -1.49ドル(-0.29%)
グーグル(GOOG) 1007.00ドル +3.70ドル(+0.37%)
フェイスブック(FB) 52.67ドル -1.17ドル(-2.18%)
キャタピラー(CAT) 89.17ドル +1.47ドル(+1.68%)
アルコア(AA) 9.36ドル +0.76ドル(+8.84%)
ウォルマート(WMT) 76.32ドル +1.17ドル(+1.56%)
《KO》
提供:フィスコ