機密を漏らした公務員らへの罰則強化を盛り込んだ特定秘密保護法案の国会審議を担当する森雅子少子化担当相は22日の記者会見で、沖縄返還に伴う日米密約を報じて記者が逮捕された西山事件に類似した取材活動は同法の処罰対象になるとの認識を示した。罰則を科す取材活動に関し「西山事件に匹敵するような行為と考える」と述べた。
元毎日新聞記者の西山太吉氏は、沖縄返還をめぐる日米の密約情報を入手して報じた後、外務省の女性事務官に漏えいを働き掛けたとして昭和47年に国家公務員法違反容疑で逮捕され、有罪判決が確定した。
政府は与党との法案修正協議で、著しく不当な方法でない限り、罰しないことで合意している。