9月米雇用統計:雇用者14万8000人増-失業率7.2%
10月22日(ブルームバーグ):9月の米雇用者数は市場予想を下回る伸びにとどまった。一方、失業率は7.2%に低下した。
米労働省が発表した9月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比14万8000人増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は18万人増だった。前月は19万3000人増と、速報値の16万9000人増から上方修正された。
家計調査に基づく失業率 は7.2%と前月の7.3%から0.1ポイント低下。リーマン・ショック直後の2008年11月(6.8%)以来の低水準となったが、ほぼ5年前の水準をなお0.4ポイント上回っている。
9月の雇用統計は当初4日に発表の予定だったが、政府機関閉鎖の影響で延期されていた。
JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロリ氏(ニューヨーク在勤)は「崖から転落しつつあるというような状況ではないが、雇用環境は活気に欠けている」と指摘。「過去3カ月間、雇用創出ペースは減速している」と続けた。
労働参加率 は63.2%と前月比変わらずで、1978年8月以来の低水準。
民間部門の雇用者数は12万6000人増。市場予想は18万人増だった。前月は16万1000人増に修正された。
製造業部門 の雇用者は2000人増と前月の1万3000人増から伸びが急減速した。建設部門は2万人増と4カ月連続プラス。小売業は約2万1000人増と前月の3万2000人増から減速した。
平均時給は前月比0.1%増の24.09ドル。前年比では2.1%増加した。平均労働時間は週34.5時間と、前月と変わらずだった。
労働省によれば、10月の雇用統計は11月8日に発表される。当初は11月1日の発表を予定していた。
原題:Payrolls Rise Less Than Forecast; U.S. Jobless Rate Falls(2)(抜粋)
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更新日時: 2013/10/22 23:19 JST