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在米韓国大使館・国連代表部、国政監査で批判の的に

「米国による日本の集団的自衛権支持、韓国にとっては青天の霹靂」

 韓国国会の外交統一委員会による在米韓国大使館・駐国連韓国代表部の国政監査が17日(現地時間)、駐国連韓国代表部(ニューヨーク)2階の大会議室で行われた。

 米国が最近、日本の集団的自衛権推進構想を支持したことをめぐり、議員たちは与野党の別なく対米・対日外交力の不在を批判した。与党セヌリ党の金栄宇(キム・ヨンウ)議員は「韓国にとっては青天の霹靂(へきれき)のような話ではないか。韓国側の考えとは異なり、(韓米同盟ではなく)日米同盟が主軸になってしまった」と語った。同じくセヌリ党の沈允肇(シム・ユンジョ)議員も「今や(韓米同盟は姿を消し)日米同盟の枠組みの中で動いている。米国は日本の立場に賛成するのに先立ち、事前に韓国側へ説明したのか」と語った。安豪栄(アン・ホヨン)駐米韓国大使は「さまざまなレベルのチャンネルを通じて米国の立場を調べていた」と答えた。しかし、セヌリ党の鄭柄国(チョン・ビョングク)議員は「今の韓国は外交的に最大の危機に直面している」と語った。

 戦時作戦統制権(統制権)の韓国軍移管時期を再び延期する問題も取り上げられた。野党第1党、民主党の朴炳錫(パク・ピョンソク)議員は「(韓国側から)急いで要請した影響で、今後の米国との防衛費交渉、次世代戦闘時事業、米国のミサイル防衛(MD)システム編入問題などで選択の幅が狭くなった」と語った。

 在米韓国大使館の国政監査がワシントンではなくほかの場所で行われたのは、今回が初めて。このため一部からは「南米地域の国政監査をこなそうとする議員が飛行機を乗り換えやすいよう、ニューヨークで国政監査を行った」という批判も出ている。外交統一委の安鴻俊(アン・ホンジュン)委員長は「ワシントンで国政監査のスケジュールを再調整しようとしたが、ぎりぎりのスケジュールになったため、飛行機のチケットが取れなかった」として了解を求めた。

ニューヨーク= 羅志弘(ナ・ジホン)特派員
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