【高重治香、永島学】日本郵政が、全国69カ所にある宿泊施設「かんぽの宿」「かんぽの郷」のうち、まず10カ所を売却する方向で検討していることが22日、わかった。全国14カ所で運営する逓信病院も4カ所の売却を検討している。

 売却を検討している「かんぽの宿」は、十勝川(北海道)▽横手(秋田)▽草津(群馬)▽柏崎(新潟)▽修善寺(静岡)▽山代(石川)▽舞鶴(京都)▽島原(長崎)の8カ所。運営を他社に委託する「かんぽの郷」は、白山尾口(石川)と宇佐(大分)の2カ所。これらのうち、柏崎、舞鶴、島原は休館中だ。

 9月下旬から地元自治体などへの打診を始めており、来年9月の売却を目指す。従業員については配置転換などで雇用を維持したい考え。2014年度中にも追加で10カ所ほどを売却する方向で調整している。

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