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◆フィギュアスケート GPシリーズ第1戦 スケートアメリカ最終日(20日・米デトロイト) 女子フリーで、浅田真央(23)=中京大=はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒したが、首位発進したショートプログラム(SP)との合計204・55点で初優勝した。男女を通じて初めてGPシリーズ全6戦とGPファイナルを合わせた7大会を全制覇する快挙を達成。自身3番目の合計得点で日本人最多のGP12勝目を挙げ、集大成となるソチ五輪シーズンは最高のスタートを切った。
転倒で氷に打ちつけたでん部の痛みに耐え、真央は4分間、激しく舞った。最後は表彰台の上でよろめくほど力を出し切ったが、ソチへの強い追い風が吹いてきた。GP初戦で初めて200点の大台を超え、10年バンクーバー五輪で出した205・50点に迫る高得点をマークする好発進。「初戦から五輪は始まっている。今大会もその一歩」。ファイナルを含めたGPシリーズ全7大会制覇を、男女を通じて初めて達成した23歳は力を込めた。
収穫と課題が詰まった大会だった。冒頭で跳んだ代名詞の3回転半。「昨日(SP)よりいい感じで跳び上がった」はずが、回転不足で派手に転んだ。「大きく転倒するとリズムが崩れる。後半は足にきて、力が入らなかった」。転倒の影響で、次に予定した2連続3回転は3回転―2回転に難度を下げて着氷。2回転半―3回転は2つ目が2回転になり、3連続ジャンプは回転不足を取られた。
それでもSPに続き、スピンとステップはすべて最高評価のレベル4を獲得。ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」に乗せた力強いステップは、出来栄えで2点近い加点をもらった。表現力を示す5項目の得点が10点満点でいずれも8点台中盤から後半と高評価。総合力でジャンプの減点を補った。「技のつなぎ」が7点台のバンクーバー五輪のフリーと比べ、5項目合計で2・50点も上回り、「課題は(3回転を全種類入れる)ジャンプだけ」と断言した。
前回五輪の後から技術を見直して4年目。佐藤信夫コーチ(71)は「全体を通して滑らかさが出てきている。体の使い方も“長距離走”から“短距離走”に変わってきた」と成長を明かした。淡々と一定のペースで滑るのではなく、ダッシュと静止を繰り返すようなメリハリと抑揚が演技に生まれたことで、表現力の高評価につながった。
この日決まらなかった3回転半と2連続3回転が成功すれば15点前後の上積みは確実。バンクーバー五輪で金メダル獲得時に金妍兒(キム・ヨナ、23)=韓国=が出した女子世界最高の228・56点を上回る可能性も秘める。今後はカナダでSPの振り付けを微調整し、11月のNHK杯に備える。「これを最低レベルにしたい。もっと上を目指せる」。現役最後の五輪に向けて、最強の真央に進化を遂げる。
◆GPシリーズ 1995~96年に始まったアマチュア選手による賞金大会シリーズ。現在はスケートアメリカ、スケートカナダ、中国杯、NHK杯、フランス杯、ロシア杯の全6戦で構成し、2戦合計ポイント上位6人、6組がGPファイナル(12月・福岡)に進出する。日本選手で男子は2001年のNHK杯で本田武史、女子は02年のボフロスト杯(ドイツ)で恩田美栄がGP初制覇。03年からはボフロスト杯に代わり、中国杯が入った。
(2013年10月22日06時05分 スポーツ報知)
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