自民党は22日の総務会で、特定秘密保護法案を了承した。公明党も同日中に了承する予定で、山口那津男代表は会見で「我が党の提案をほぼ受け入れる形で政府・与党の合意ができあがった。今国会での成立を図るべく政府与党で努力する」と、今国会で成立させる考えを表明した。安倍内閣は25日に同法案を閣議決定し、国会に提出する予定。今国会で成立する公算が大きくなった。

 自民、公明両党の幹事長・国会対策委員長は22日朝、臨時国会では首相の日程を考慮して法案の優先順位を決めると確認。自民党の石破茂幹事長は記者団に特定秘密保護、国家安全保障会議(日本版NSC)設置の両法案について「今国会中の成立は必須だ」と述べた。政府・与党は両法案を衆院特別委員会で審議する方針。同委は22日、委員長に自民党の額賀福志郎・元防衛庁長官を選出した。

 与党側は25日の衆院本会議で日本版NSC設置法案の趣旨説明を先行して行い、28日から特別委で実質的な審議を開始。同法案の衆院通過後、特定秘密保護法案の審議に入りたい考え。参院でも特別委を設け審議を急ぐ構えだ。

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