環太平洋経済連携協定(TPP)で、関税撤廃の影響について農林水産省などと検証を進めている自民党の西川公也・TPP対策委員長は21日、「(どの品目が撤廃候補となるかは)石破茂幹事長に報告する。(それ以外には)わかるようにはならない」と述べた。関税交渉が妥結するまでは、検証結果を党内でも石破氏以外には報告しない考えを示したものだ。BSフジの番組で述べた。

 こうした検証を受けて、最終的に撤廃の対象品目を決定するのはだれか、との質問に、西川氏は「政府だ」と明言。理由として「(最終的な妥協ラインが)わかったら米が交渉に割り込む。表に出るべき話ではない」と説明。党内には関税撤廃の品目を早めに明らかにするよう求める声もあるが、交渉妥結を優先させる考えを強調した。品目ごとの関税撤廃の影響の検証は11月中旬をめどに終わる予定。

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