日本生命保険は22日、2013年10月~14年3月の運用計画を発表し、国内債券を中心に運用する方針を示した。日銀の異次元緩和で長期金利が史上最低まで下がった今年4月時点では国内債券の運用を抑える計画だった。金利水準が安定してきたため、増加した運用資金の大半を日本国債で運用する計画に戻した。
日本生命の下半期の増加資金は6000億円前後とみられる。このうち原則ほぼ全てを国内債券に投資する。外債は横ばいとする。国内株式や貸付は横ばいか減らす。
足元では米国の緩和縮小の先送りや日銀の金融緩和の影響で国内金利が低下している。主要な投資先である20年債の利回りは1.5%前後で推移しており、「積極的に積み増す水準ではない」(大関洋財務企画部長)。日本生命は国内景気の回復に伴い年度末に向けて緩やかに金利が上昇すると見ており、上昇に合わせて積み増す戦略をとる。
日銀の金融緩和の狙いに金融機関が国債から外債、株式などのリスク性資産に資金を振り向ける「ポートフォリオ・リバランス効果」がある。同効果が表れるには、足元の低金利が長く続くか、一段と水準が切り下がることが必要となる。
日本生命も米国経済の回復が遅れるなどして金利の低下が長引いた場合には国債の積み増しを抑制し、その分を外債に振り向けるという。一時的に円高が進めば、為替リスクをとるオープン外債の割合を増やす。4~9月にはオープン外債を2800億円増やした。
日本生命保険、日銀、投資
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