日本経済新聞

10月22日(火曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
  • ヘルプ

コンテンツ一覧

速報 > 国際 > 記事

中国、大気汚染再び 東北部で「PM2.5」最悪水準

(1/2ページ)
2013/10/21 23:09
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

 【北京=山田周平】中国の大気汚染が再び深刻になってきた。東北部では大気中の微小粒子状物質「PM2.5」の濃度が上がっており、21日には6段階で最悪レベルの汚染を記録する都市が相次いだ。自動車の排ガス汚染などに加え、気温の低下で石炭を使った暖房が始まったため。深刻な大気汚染に歯止めがかからなければ、来年にかけて西日本にもPM2.5が飛来する恐れがある。

■石炭暖房も要因

有害物質を含んだスモッグに包まれた中国・黒竜江省ハルビン市(21日)=CFP提供・ゲッティ・共同
画像の拡大

有害物質を含んだスモッグに包まれた中国・黒竜江省ハルビン市(21日)=CFP提供・ゲッティ・共同

 中国東北部の黒竜江省や吉林省、遼寧省などが21日、PM2.5による深刻な大気汚染に見舞われた。現地メディアによると、黒竜江省ハルビン市の一部では、大気中のPM2.5の濃度が1立方メートル当たり1000マイクロ(マイクロは100万分の1)グラムを超えた。中国政府が定めた基準値(1日平均で75マイクログラム)を大きく上回っている。

 スモッグで10メートル先さえ見えない状況になり、ハルビン市はすべての小中学校を休校とした。市内の高速道路や国際空港も閉鎖された。工場や自動車の排ガスから出されるPM2.5に加え、20日から石炭を使った集中暖房が始まったことが原因とみられる。収穫を終えた農家が稲わらを大量に燃やした影響もある。

 中国では今年1~2月にPM2.5が記録的な濃度に上がり、北京市を中心に日本の面積を大きく超える範囲が重度の大気汚染に覆われた。春から夏にかけてはいったん落ち着いたが、東北部で石炭暖房が始まったのをきっかけに再び深刻な大気汚染が発生した。

  • 前へ
  • 1ページ
  • 2ページ
  • 次へ
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有
関連キーワード

PM2.5、中国

大気汚染、対策に乗り出す中国

広がる影響

PM2.5を読み解く

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

【PR】



主な市場指標

日経平均(円) 14,713.25 +19.68 22日 大引
NYダウ(ドル) 15,392.20 -7.45 21日 16:32
英FTSE100 6,683.85 +29.65 22日 14:18
ドル/円 98.36 - .38 +0.30円安 22日 22:13
ユーロ/円 135.03 - .06 +0.94円安 22日 22:13
長期金利(%) 0.615 -0.005 22日 14:59
NY原油(ドル) 99.22 -1.59 21日 終値
日経ウーマノミクスプロジェクト 女性が輝く社会へ 無料会員急増中
ニッポン金融力会議
GlobalEnglish 日経版

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

TwitterやFacebookでも日経電子版をご活用ください。

[PR]

【PR】

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について