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汚染水タンク囲うせきの水放出
10月16日 8時36分

台風26号に伴う雨で東京電力福島第一原子力発電所の汚染水のタンクを囲む一部のせきにたまった水の水位が上がり、東京電力は放射性物質の濃度を測ったうえで16日朝、敷地内に放出しました。
放出した水は原子力規制委員会が認めた基準を満たしているということです。

福島第一原発では、台風に伴う雨のため、汚染水をためるタンクの周りを囲うせきで、たまった水の水位が上がっています。
今回の台風に備えて東京電力はせきの水を別のタンクに移送できるよう、配管の設置を進めていますが、まだ配管が設置されていない一部のせきの水については放射性物質の濃度を測定し、排出基準を満たしているとして16日朝、敷地内に放出しました。
放出量はおよそ40トンということです。
排出基準は15日夜、原子力規制委員会が認めたもので1リットル当たりの濃度が▽セシウム134で15ベクレル未満▽セシウム137で25ベクレル未満▽ストロンチウム90で10ベクレル未満など、5つの項目があり、測定に時間がかかるトリチウムという放射性物質もこれまでの汚染水の測定結果からこの5つの項目で基準を満たしていれば通常の原発の海への放出基準を下回ると考えられるとしています。
福島第一原発では今月はじめに台風が接近した際、せきの水があふれたり、余裕のないタンクに水を入れすぎて汚染水が流出したりしたため、今回はタンクや作業員を増やし、パトロールを強化するなど汚染水漏れなどがないか警戒を強めています。

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