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福島第一原発 せきの水位が上昇
10月16日 12時7分

台風26号に伴う雨で、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水のタンクを囲むせきにたまった水の水位が上がり東京電力は、放射性物質の濃度を測り、原子力規制委員会が認めた基準を下回った水は敷地内に放出する対応をとっています。
ことし4月の汚染水漏れを受けて使われていなかった地下貯水槽にも一時的に水をため監視しています。

福島第一原発では、台風に伴う雨のため、汚染水をためているタンクを囲むせきで、たまった水の水位が上がっています。
このため、午前5時40分以降、山側にある9か所のせきについて、たまった水の放射性物質の濃度を測ったうえで敷地内に放出しています。
放出された水はいずれも15日夜、原子力規制委員会が認めた放射性セシウムやストロンチウム90など5項目の放出基準を下回っているということで、これまでの汚染水の測定結果から測定に時間がかかるトリチウムという放射性物質も通常の原発の海への放出基準を下回ると考えられるとしています。
このほか、放射性物質の濃度が高いとみられる2つのせきの水については、タンクへの移送を予定していましたが、水位の上昇が早かったため急きょ、近くにある地下の貯水槽に移送しています。
地下貯水槽はことし4月に水漏れを防止するシートの遮水機能が低下して、汚染水が漏れるトラブルがあり、使われていませんでしたが、東京電力は今回は緊急避難的に汚染水漏れがあった場所とは別の貯水槽に水を一時的にため、その後、タンクに移すとしています。
東京電力では、汚染水漏れを検知するための井戸などを利用して監視するとしています。
福島第一原発では今月はじめに台風が接近した際、せきの水があふれたり、余裕のないタンクに水を入れすぎて汚染水が流出したりしたため、今回はタンクや作業員を増やし、パトロールを強化するなど汚染水漏れなどがないか警戒を強めています。

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