池上竜矢『お姉ちゃんがヤラしてあげる』
しかし、奉太郎君は女性に振り回されっぱなしですなぁ。
さて本日は、池上竜矢先生の『お姉ちゃんがヤラしてあげる』(ジーウォーク)の遅延へたレビューです。なお、先生の(成年向け)前単行本『蜜色の校則違反』(ワニマガジン社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
お馬鹿ギャグが生むノリの良さと美女達のもっちり柔らかボディが熱っぽく蕩けるエロ描写が楽しめる作品集となっています。
1話・作当りのページ数は12~16P(平均15P強)とかなり控えめな部類であり、良くも悪くもシナリオの読み応えに乏しく、全体的にコンパクトな構成となっている印象があります。
【お馬鹿コメディで全体の調子を整える作劇】
ドストレートなタイトルの単行本であり、中編「弟の全ては姉のもの」や短編「男の子?女の子?」など、タイトル通りにエッチなお姉さんとのセックスが可能となる展開がメイン。なお、実姉モノがメインとなっている訳ではなく、後述するように設定は様々です。
また、このタイトルからエッチで優しいお姉さんに性的に甘えられるシチュエーションを想像される方もおられるかもしれませんが、帯の下側に書いてある通りに、ドエロな変態お姉さん達に嫌になるほど搾り取られるシチュエーションがメイン。男性キャラクターが女装させられたり、緊縛逆レイプされたり、アナル開発されたりと、甘いおねショタというよりも倒錯的で被虐的なテイストが目立ちます。
例えば、中編「弟の全ては姉のもの」では姉弟関係の危機(大体姉が悪いのですが)という切なくシリアスな展開や、短編「若奥様奮戦記」における誠実な夫婦愛の再確認のハートウォーム感など、作劇面で存在感を見せる要素もありますが、それらも終盤のギャグでどんでん返しにする傾向があります。ギャグでの混ぜ返しを希薄化と捉えることも可能ですが、ある意味ではインパクトのあるまとめ方とも言えます。
もっとも、お馬鹿で弱気な女性教師さんの誠実な気持ちが微笑ましい短編「本音を教えて 桜庭先生」や倒錯的な雰囲気の濃度をラストまで薄めなかった短編「おねえちゃんと秘密の玩具」といった作品も存在しています。
全般的にシナリオの尺は短く、コメディとしてのテンポの良さに依存して、エロシーンも含めてサクサクと進行するシナリオワークと評したいところ。
【もっちり柔らかお肉がたっぷりの豊満ボディ】
ヒロインの年齢層は女子高生クラスのティーンガールから若奥様ヒロインなどの20代半ば程度の美人さんまでといった印象であり、綺麗なお姉さんタイプが多いのは確か。
単行本タイトル通りに、血縁関係のあるお姉ちゃんキャラクターも数名登場していますが、女教師さんや部活の先輩といった年上女性という意味でのお姉ちゃんキャラクター、また主人公と同年代である奥さんやクラスメイトの女の子といった姉キャラでないヒロインも多く、特定のキャラ属性で固めているわけではありません。
もっとも、各種お馬鹿キャラクターの楽しい描写はこの作家さんの武器の一つであり、嫌がる弟を性的に翻弄しまくる我儘&変態な姉や、健気に頑張るのだけれども方向性がズレまくっている残念な美人さん達などの魅力は、コメディとしての楽しさに直結しています。
年齢層に関わらず、ヒロイン達のボディデザインはもっちりとした柔らかお肉をたっぷりまとったグラマラスボディで統一。等身が高めのためぽっちゃり感はほとんどありませんが、その重量故にちょい垂れ気味のだらしない巨乳~爆乳やこれまたボリューム感満点のヒップなど、その重量感・存在感でストレートなセックスアピールを喚起しています。
短編「おねえちゃんと秘密の玩具」のみかなり古い作品であって、絵柄が現在と異なり、作画の質も低いのは残念ですが、その他の作品は表紙絵と同質のキャッチーなアニメ/二次元絵柄で概ね安定しています。
【ヒロインの淫らな蕩けっぷりを適度な濃厚さで演出】
前述した通り、各エピソードの分量が少なめであるため、たっぷり長尺の濡れ場を求めるのは不可能であり、実用的読書として食い足りなさが多少あるのは確か。とは言え、媚薬やらエロお姉ちゃんやらと便利なアイテム・設定を駆使して早々にエロシーンに突入するため、抜きツールとして一定の水準をクリアした分量ではあります。
エロシチュエーションについては、変態お姉ちゃんにたっぷり調教されてしまう被虐的な展開や、若奥様が奮起してエロ下着を付けての痴女プレイ、女教師さんの勘違いメイドコスプレ、はたまた睡姦からのラブラブHなど、なかなかに多彩。
逆に男性キャラクターが主導権を握り、ヒロインの豊満ボディの柔らかさ・温かさを満喫しつつ、ガンガン腰を振ってヒロインを快楽に蕩けさせるケースも存在しており、いずれにしても過度な方向性は避けつつも、明瞭な味付けが為されていると言えます。
エロシーンにおいてもヒロインの可愛らしさや清楚な美しさを維持させつつ、エロ演出については比較的アタックの強いものを用いており、すっかり理性の蕩けた白痴系エロ台詞の連呼やち○こが出し入れされる結合部を大股開きで見せつける構図、要所で投入する大人しめのアへ顔などで、快楽に蕩けるヒロインの肉感ボディを彩ります。
分量の都合上、やや忙しない展開になりがちですが、前戯パートでフェラやパイズリからのぶっかけシーンを投入することなどで2回戦仕様のエロ展開としており、セックスの快感ですっかりメロメロになったヒロインが惚けたアクメフェイスを曝け出しながら膣内に白濁液を受け止める様子を1Pフルで描き出してラストの抜き所を形成しています。
女装少年調教シチュエーションなど、読み手を選ぶ要素はあり、また最も新しい作品の初出が約2年前と落穂拾い的な側面も強い単行本ではありますが、この作家さんの描く肉感ボディの美女達の痴態が拝めて個人的には幸せ。
お気に入り作品を1本選ぶのであれば、普段は大人しい若奥様が旦那さんを浮気から引き留めようとエロエロコスプレして痴女プレイに挑むも・・・な短編「若奥様奮戦記」がしょーもないオチ(褒めています)も含めて最愛でございます。
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