第1話 始まり


 京子が弟の明彦を虐め始めたのは、京子が高2、明彦が中1の時だった。

 早くに父親を亡くし母親だけの稼ぎで生活していた京子の家はとても裕福とは言えなかった。それぞれの部屋もなく姉弟でひとつの部屋をカーテンで真ん中から仕切って使っていた。

 その日は日曜日で京子は友人と買い物に行っていた。しかし友人の都合でお昼を食べてすぐ別れてしまった。
「どこかに遊びに行こうかしら。」
京子は財布を開けてみた。財布には3千円と小銭が少ししか入っていない。京子はため息をついた。
「やっぱりやめた・・・」
京子は家に帰ることにした。お金を使うのはあまり好きではなかったのだ。

 家には誰もいないはずだった。鍵を開けて“ただいま”も言わず自分の部屋へ向かう。自分のスペースの側の引き戸を開け部屋に入るとベッドに座り、そのまま横になった。
“カサッ、カサッ、カサッ”
京子は“ビクッ”とした。誰もいないと思っていたカーテンの向こうから音がする。京子はそっとカーテンの隙間からとなりを覗いてみた。
 そこには弟の明彦がベッドの上でこちらに背を向けて体を小刻みに動かしていた。明彦は京子が帰ってきたことにも気付いていないようだった。弟が震えるたびに布がこすれるような音がする。
(何をやっているのかしら?)
京子は弟がやっていることを見ようと伸び上がって覗いた。すると弟が手に持ったピンク色の物がかすかに見えた。
 京子は驚いた。それはどこかに無くなったと思っていた京子のお気に入りのパンティーだった。
(明彦が盗っていたんだわ・・・じゃあ、お揃いのブラも明彦が・・・?)
よくよく見ていた京子は、弟の白いTシャツの下に透けて見えるブラに気付いた。
(いったい何で明彦がわたしのブラをしているの?それに明彦はさっきから何をやっているの?)
明彦の振動はさらに大きくなり激しさを増すと、ついに“うっ”という声を出し静かになった。弟は向き直りベッドに腰掛けると、手にした京子のパンティーで股間を擦った。明彦は下半身には何もはいていなかった。
(あ!・・・オナニーだ!オナニーしてたんだわ!)
京子は初めて見た弟のオナニーに興奮した。京子の股間もいつのまにか湿っていた。

 京子は我を忘れカーテンを開けていた。明彦は突然の出来事に息を飲んで京子を見つめた。
「・・・あ・・あんた何してるの・・・」
問いつめる京子の声が震えていた。弟は黙ってうつむいている。
「何してるのって聞いてるのよ!答えなさい!」
弟はそれでも何も言わなかった。ただ何も言わず黙ってうつむいていれば災難が過ぎてくれるとでも思っているかのようだった。そんな弟を見ていると京子は無性に腹が立ってきた。
「何黙ってるの!何か言いなさいよ!そのパンティーわたしのでしょう?返しなさいよ!」
京子は弟が手に持ったパンティーを荒々しく奪い取った。
「キャ!」
その途端、京子は思わず悲鳴をあげた。手にはべっとりと精液がついていた。京子のお気に入りだったパンティーは薄汚れごわごわしていて、いま付いた精液以外にも沢山の染みが付いている。明彦が今までに何度も京子のパンティーでオナニーしたのは明らかだった。
「キタナイ!!」
京子はパンティーを明彦の顔に投げ付け、手に付いた精液を明彦の頭に擦りつけた。

 「服を脱ぎなさい。」
明彦はじっと固まったまま動かなかった。
「聞こえないの!服を脱ぎなさいって言ってるのよ!さっさと脱ぎなさい!!」
京子は弟のTシャツをつかんで引っ張った。明彦は脱がされまいとしっかりシャツをつかんでいる。京子の力では必死に抵抗する弟のシャツを脱がすことはできなかった。
「・・・そうやって・・ずっと黙ってるつもり?・・・」
「・・・・・・」
「いいわ。お母さんが帰ってきたら言ってやる!」
明彦は京子を見上げた。目が母親にだけは言わないでほしいと訴えていた。その卑屈な目を見ると京子はまた無性に腹が立った。
「・・・脱ぎなさい。」
京子は低い声で命令するように言った。弟はおずおずとシャツの裾をつかんだが脱ぐ決心がつかないのか、そのまま動かなくなった。
「さっさと脱ぎなさい!!」
大きな声に弟は“ビクッ”として、急いで白いTシャツを脱いだ。

 「なによ“それ”は?!」
そこには素っ裸にピンクのブラジャーをした弟の姿があった。ご丁寧にも明彦は思春期の少しぽっちゃりした胸を寄せてブラのカップの中に押し込んでいた。京子の小さなブラには充分な大きさだった。ブラの中の窮屈そうな肉は、押し出され微妙に谷間まで出来ている。
 京子は明彦の頭を押さえ付け、前に倒すとブラジャーの背中の部分をつかんで弟の身体から剥ぎ取った。ブラジャーは汗でじっとりと湿っていた。

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 「なんでこんな事したの!!」
素っ裸でうなだれた弟に京子は怒鳴った。
「これはわたしの大事な下着だったのよ・・・どこに行ったのかと思ってたらあんたが盗んでたなんて・・・」
弟は身体を震わせ泣きだした。
「なんでこんな事したのか言いなさい!」
弟は泣きながら小さな声でつぶやくように言った。
「・・・ぼく・・ぼく・・お姉ちゃんのことが・・・好きなんだ・・・」
それは京子が考えてもいなかった答えだった。
「・・・ぼく・・お姉ちゃんと・・セックスしたい・・・」
京子はとっさに机の上にあった定規で弟を叩いていた。定規が腕に当った明彦は艶かしく呻いた。

 京子はドキドキした。弟の呻きに心臓が高鳴った。京子は続けざまに明彦に定規を打ちつけた。明彦の腕は赤く腫れ上がりところどころ充血して赤い斑点が出来ていた。
京子は我に返って明彦を見つめた。
「・・・・・」
明彦は肩で息をしている。
「・・・あんたが、いつもどうしているのか見せなさい・・・そしたらお母さんには言わないわ・・・」
明彦は姉の顔をじっと見つめた。姉の真意を計りかねているようだった。
「いつもどうりに・・・オナニーしなさいって言ってるの!」
弟はためらっていたが、しかし明彦はのろのろとベッドの下から箱を引っ張り出すとその中からいやらしい形の棒状のものを取り出した。
 取り出した物を持って姉を見つめる弟の目はどこか京子の心を見透かすようだった。
 弟はそれを京子の目の前で尻の穴に入れだした。

 「・・な・・何してるの・・・」
京子の問いにも答えず、弟は尻の穴に根元まで突っ込むとスイッチを入れた。ブーンという音とともに尻から突き出た部分がグラインドし、明彦は“うっ”と声をあげた。京子はそれが尻の中で大きく動く様を想像し興奮した。
 明彦はそのままペニスをつかみオナニーを始めた。それは京子が性教育の時間に聞いて想像したのとは違い、その手は赤く膨張したグロテスクなペニスを握りしめ激しく上下している。
 目をつぶり一心不乱にペニスをしごいている弟をみていると京子は無性に虐めたくなってくる。そんな自分の感情に気付き始めていた。

 「あんた!いつまでタラタラやってるの!」
そう言うと京子は手に持った定規で弟の背中を力一杯叩いた。
「ああっ!」
弟は哀れな声をあげると絶頂に達したペニスから白い液体を噴出させた。精液は勢い良く京子の足にかかった。
「・・なんてこと・・・汚いわね!」
気が付くと京子は何度も何度も、容赦なく弟を叩きのめしていた。

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 ふたりのプレイがエスカレートするのに長くはかからなかった。姉弟は学校から帰ってから母親が帰宅するまでの時間プレイに没頭した。
 特に好んだのは、小柄な弟に自分の服を着せアナルバイブで虐める事だった。四つん這いになった京子の服を着た弟のスカートをめくりパンティーを降ろすと尻の穴を責めたてた。弟も自分自身でやるよりもはるかに興奮するらしく激しく喘ぎ声をあげ、それがまた京子を興奮させた。
 いつしか京子の身体も弟を虐めながら滴るほどの愛液を漏らすことを覚え、そんな自分の醜態を弟に知られないようにする為に、まるでおむつのような多い日の夜用のナプキンをパンティーの中に忍ばせねばならなかった。

 しばらくすると京子はアルバイトを始めた。自分の持っている地味な服ではつまらなくなってしまい、より可愛らしい服やセーラー服などを弟に着せてさらなる興奮を求めた。

 京子は誰にも知られないようにやっているつもりだった。しかし明彦の体が体育の時間に人前で着替えることが出来ないほどになっているという自覚はなかった。いつもトイレで着替える明彦をクラスメイトが不審に思うようになるのは時間の問題だったのだ。



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