橋下徹を「天狗」にさせたマスコミの責任
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橋下徹という人物をここまで「天狗」にさせた原因は多々ありますが、その1つにマスコミが、これまで良くも悪くも熱狂的に橋下徹を取り上げてきたことがあります。
何かと話題で、弁舌がさえ、斬新な物言いが一般受けし、それにマスコミが乗っかり、こぞって橋下徹報道を過激化させたことに大きな問題点があります。
その主張に何も根拠が無くても、過激な言動でハッキリとした物言いは、下品ではありますがインパクトがあり、その時々の受けがよい。ネット上でも、在特会をはじめ過激な言葉をならびたてているサイトやブログ、ツイッターなどにはファンが多く、拡散もされやすい。一般的にも一時は熱狂的に受け入れられたりする。日頃何の興味がない人や社会に対し何らかの不満を持っている人が、その過激で下品でインパクトのある言動に「感激」し、「共鳴」し賛同者や支持者となっていく。
しかし、冷静になって考えれば、その主張にはインパクトはあるが明確な根拠がない。あるのは自己弁護と自己陶酔のみ。
橋下徹という人物を、ここまで「自己陶酔」させてしまったのも、それを支持する人々であり、加熱するマスコミである。
だからこそ、最初から橋下徹などは、マスコミがそれほどかまうことをしなければよかったのである。そのことにマスコミも最近は気づき始めたようである。
「橋下氏の取材「ぶら下がり」から「代表撮影」に、TV各社…薄れる注目度」
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長をめぐる取材景色が一変した。登退庁時に記者が取り囲んで行う「ぶら下がり取材」で、テレビ局が各社ごとの撮影をやめ、代表撮影に変更。「市役所に連日、人員を割く負担が重いため」(民放関係者)というメディア側の都合ではあるが、テレビ各社が自前の映像にこだわらなくなった背景には、橋下氏に対する注目度が全盛期から低下していることがあるようだ。
5〜6台→1台…知事→市長くら替え時から案
3連休が明けた15日正午すぎ。市役所を通じて事前に同日から代表撮影に切り替わることを聞いていた橋下氏は表情を変えずに、代表撮影をしていたNHKのカメラと向かい合った。 これまではNHKをはじめ、関西テレビ(フジテレビ系)、毎日放送(TBS系)、朝日放送(テレビ朝日系)、読売テレビ(日本テレビ系)など民放各局で計5台以上のTVカメラやマイクの担当者たちがそろい、橋下氏が現れると一斉にライトをたいてレンズを向けていた。慰安婦発言などで注目度が高まった際には、さらにワイドショーのスタッフらも駆けつけた。市関係者によると、報道陣の多さを撮影するカメラが回されることもあったという。
代表撮影に切り替えた理由について、関西テレビや読売テレビは産経新聞の取材に「コメントは差し控える」などと回答している。一方、関係者によると、毎回のぶら下がりに人員を割くのは負担が大きく、橋下氏が平成23年12月に市長に就任して間もないころから代表撮影の案は持ち上がっていたという。
だが、橋下氏は市職員の政治活動や入れ墨に関するアンケート、原発再稼働への対応などで注目を集め続け、24年秋には国政政党の日本維新の会を立ち上げた。ぶら下がり取材の内容はほぼ連日、テレビや紙面をにぎわした。テレビ各社の取材対象者としての優先度が高い中、撮影中の映像を瞬時に全社で共有できないという技術的な問題があったことから、代表撮影の提案は実現しなかった。
しかし維新が伸び悩んだ今年7月の参院選に続き、9月の堺市長選で維新傘下の大阪維新の会公認候補が敗北すると、「ぶら下がり取材の内容がニュースになることが激減した」(民放関係者)。橋下氏の登場を1時間以上待つことも珍しくなく、負担の重さが際立つようになったという。映像共有の技術的な課題も解決済みだったこともあり、再協議の結果、各社が1週間ずつ代表撮影を受け持つことで合意した。
「やっぱり絵的に寂しいな」。橋下氏が1台のカメラと向き合う光景に、市幹部はつぶやいていた。
橋下徹という人物の「天狗」からの落日が近づいている。
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