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【大リーグ】

早くも“ストーブリーグ”開幕 ド軍はカーショーに生涯300億円オファー

2013年10月22日 紙面から

 両リーグとも今季の覇者が決まり、23日(日本時間24日)にはワールドシリーズ(WS)開幕と佳境に入った今季のポストシーズン(PS)だが、その陰で来季のチーム編成に向けた動きが活発化している。今オフはFA選手に有力選手がめじろ押しで、移籍市場も例年以上に活性化。FA選手以外でも契約延長、再契約に向けた交渉が水面下で進み、中には総額で大リーグ史上最高額となる3億ドル(約300億円)の長期大型契約話も進行中だ。WS目前ではあるが、PS話題もやや食傷気味。メーンディッシュ前の“箸休め”で注目選手の動きを追った。

 ドジャースは“現役最強左腕”を慰留すべく、断トツの史上最高額を提示していた。米放送局ESPN(電子版)によれば、来季終了後にFAとなるクレイトン・カーショー投手(25)に対し、“生涯ドジャース”を約束する10年前後の総額3億ドル(約300億円)の延長契約をシーズン中に提示していた。交渉に近い筋の関係者が明らかにした。

 ところが、同局によれば、「カーショー自身がその時点で長期契約に対する心構えができておらず、シーズン中の交渉にも難色を示したため、まとまらなかった」という。だが、双方とも残留を基本路線としたオフの交渉に合意したためカーショーが2015年以降もドジャーブルーのユニホームに袖を通すのはほぼ確実だ。

 現在の投手史上最高額は、今年3月にタイガースと先発右腕ジャスティン・バーランダー(30)が延長契約した7年総額1億8000万ドル(約180億円)で、カーショーが合意すれば、これを大幅に上回る。さらに、メジャー最高額であるヤンキースのアレックス・ロドリゲス三塁手(38)の10年総額2億7500万ドル(約275億円)も超える可能性が高い。

 カージナルスとのリーグ優勝決定シリーズ(LCS)第6戦こそ4イニング7失点と炎上したカーショーだが、今季は両リーグ通じて断トツの防御率1・83(3年連続の最優秀防御率投手)。2年ぶり2度目のサイ・ヤング賞は確実で、現時点では周囲が口をそろえる「世界一の投手」だ。

 だが、ド軍に不安がないわけではない。ケンプ、イーシア、H・ラミレスらは故障で今PSでは十分な活躍ができなかった。米スポーツサイトのブリーチャーリポートは「近い将来、中心選手たちが30代中盤から後半になれば、並みいる高額契約が球団の首を絞めることになる」と警告した。ド軍が今後も豊富な資金力をバックに財布のひもを緩め続けるのかどうか、メジャー全体は息を潜めて見守っている。

 

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