和田監督が強化方針を明確にした【拡大】
若虎のもだえ苦しむ息づかいが響く。V奪回への礎となる秋季練習がスタートした。甲子園外周を使ったインターバル走で幕を開け、室内練習場での往復ダッシュが締め。シーズン終盤に露呈したスタミナ不足の解消へ、合言葉は「走る秋」。和田監督が強化方針を明確に打ち出した。
「こないだのオーナー報告(16日)でも言ったが、スタミナがまだまだ足りないというのがハッキリとした」
グラウンドで体を慣らしたあと、野手組は室内練習場へと移動。大和、新井良ら9人が、室内の壁から壁をめいっぱいに使い、7往復のダッシュを敢行。10月も下旬と言うのに、熱気蒸す室内で汗を飛び散らした。「えっ、もう1本!?」「キツっ!」と声が上がるほど。初日から猛烈なムチが入った。
指揮官は「今ここにいるメンバーが、レギュラーをとるという気持ちでやらないといけない」と意図を説明した。これは予行演習に過ぎない。11月1日から始まる高知県安芸市での秋季キャンプでは、さらなる地獄が待つ。