守備率セ1位の荒木。アライバを育てた高代氏が虎に加わる【拡大】
「万全の練習に取り組める状態に、本人と話をして徐々にやっていきたい」。まずは体のケアを優先させ、来春のキャンプでは多くのノックを受けさせるつもりだ。
中日のコーチ時代には荒木、井端を徹底的に鍛えた。アライバの二遊間を作り上げ、常勝チームを作った。虎が巻き返すためにはセンターラインの強化は不可欠。
「総合的に鉄壁の内野陣を築きあげたい。走塁と守備を鍛えれば優勝争いをできると思う」。厳しい指導で終盤失速した虎を立て直す。西岡を心身ともに鍛え直して、阪神を再生させる。(山田 結軌)
★鉄人2世育てる
高代氏は広島のコーチ時代は厳しい指導で金本を育て上げた。当時を振り返りながら、精神面の強化にも触れた。
「金本と同じ気持ちの選手がいるかどうか。(けがで)ノックをやめようといっても、ふくらはぎを自分で、包帯でグルグル巻きにして、少しでもいいから打ってくださいと言ってきた。同じような選手を増やす、ハングリー精神のある選手を増やしたい」。アニキが恩師の1人に挙げる同氏。鉄人2世の育成にも意欲的だった。
高代 延博(たかしろ・のぶひろ)
元内野手。1954(昭和29)年5月27日、奈良県生まれ、59歳。智弁学園高、法大、東芝を経て、79年D1位で日本ハム入団。1年目から遊撃手のレギュラーに定着し、ゴールデングラブ賞を獲得。80年にベストナイン、81年にはリーグ優勝に貢献。その後、広島に移籍。89年に現役引退。引退後は広島、中日などのコーチに就任。2012年10月10日にはWBC日本代表の内野守備走塁コーチに就任。1メートル68、77キロ。右投げ右打ち
(紙面から)