西岡をしごく!! 入団会見を行った高代コーチ【拡大】
内野手育成の名人には、物足りなく映った。新任の高代コーチは阪神の内野陣に対し、シビアな意見を言った。
「ハッキリいって、内野は鳥谷1人に頼っている。練習量は増えると思う」
センターラインを構築する守備の要、二遊間。主将の遊撃手には合格点を与えたが、もう一方の二塁手には満足できない。そこが再建のカギ。西岡だ。
「孝介(福留)にしても西岡にしても足の具合がよくないと聞いている。まだまだふけこむ年じゃない。もう一回イチからとは言わないけど、3か4からいくつか、培ってきたものにプラスして体の切れが戻れば。今のまま終わる選手じゃない」
移籍1年目の西岡はセ・リーグの二塁手として2位の守備率・986(7失策)。だが、左ひざ痛など下半身のけがに苦しんだシーズンだった。球際に強い守備でチームの窮地を救ったこともあるが、左右の守備範囲はロッテ時代よりも狭く、黒土のグラウンドでは不安定な面も見せた。高代氏は西岡がプロ入りした2003年、ロッテのヘッドコーチを務めていた。若くてイキのいい状態を知っているだけにこんなものじゃないという思いが強い。